筋電図バイオフィードバック療法

    定価 3,300円(本体 3,000円+税10%)
    監修エリック・ペパー
    サンフランシスコ州立大学健康教育学部教授
    編集辻下守弘
    甲南女子大学教授
    中川朋
    日本臨床バイオフィードバックセンター
    B5判・146頁
    ISBN978-4-7653-1434-3
    2010年06月 刊行
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    内容紹介

    筋電図バイオフィードバック(EMGBF)療法は、リハビリテーション医療において重要な治療技術である。
    欧米で広く汎用されているが、日本では使用頻度はまだ少なく、臨床研究も乏しい。そのことを踏まえ、今回比較的安価なソートテクノロジー社製のMyoTracを日本に導入、販売普及する際の研修会用のテキスト、BF療法の入門書として書かれた。

    EMGの歴史に始まり、前半では生理学的知識、EMG測定の実際、EMGBFの基礎を解説、後半に器具(MyoTrac)の使用方法と臨床応用の実践面を豊富な図解で示すとともに、医療現場におけるEMGを導入した治療例を詳しく記述した。
    「バイオフィードバック療法とは何か」を知るに値する手頃な入門書といえる。

    序文

    目次

    はじめに―本書が国内で出版される意義
    第1章 バイオフィードバック療法とは何か
    バイオフィードバック療法の歴史/リハビリテーション医療におけるBFの位置づけ/リハビリテーション医療におけるBFの普及/リハビリテーション医療の標準的治療となるEMGBF
    第2章 EMGの歴史と生理学的基礎知識  はじめに
    EMG測定の生理学的基礎知識/EMG電極/EMG信号に影響を与える要因/信号処理/増幅 (帯域) /フィルタリング/平滑化/周波数スペクトル解析/整 流/フィードバック画面と閾値
    第3章 筋電図(EMG)測定の実際  はじめに
    ゼロクリップを使うキャリブレーション/EMG 電極の装着と接続/動作テスト/EMGの適切な時間スケールと範囲/範囲指定に関する問題/信号処理の効果と信号表示/EMG測定に影響を及ぼす要因とアーチファクト/EMG 測定装置の使用上の注意/EMG 記録に関する問題
    第4章 筋電図バイオフィードバック療法(EMGBF)の基礎  はじめに
    前腕筋肉群の測定/サンプル・プロトコルの実習によるイベントマーカー・標識の使用/前腕筋肉の緊張への気づき/頭から肩の筋肉群の測定/首・肩の筋肉の緊張への気づき/筋肉のディスポネーシス(筋肉の不適切な過緊張状態)/運動感覚への気づきによるディスポネーシスの軽減:腕の緊張/運動感覚への気づきによるディスポネーシスの軽減/EMGBFによるディスポネーシスの軽減/わずかな筋の緊張への気づきとリラクセーションの練習
    第5章 MyoTracの使用方法と臨床応用  はじめに
    バッテリーの取り付けと点検/MyoTracを初めて使用するとき/MyoScan センサーの使用/交換用センサーケーブル/フロントパネルのコントロールスイッチ/バッテリー収納部のスイッチ/本体側面のジャック/LEDメータの設定/電圧モニター装置との接続/機器の管理/MyoTracの治療プロトコル例/MyoTracの臨床応用例/Myotracのパソコンとの利用方法について
    第6章 MyoTrac3 Rehab Suiteの使用方法と臨床応用  はじめに
    ■MyoTrac3システムのセットアップ
    ■Bio Graph Infinitiソフトウエアの起動
    ■セッションの記録
    ■セッションの終了
    ■セッションの再生
    ■セッションのレビュー
    ■ツールバー・オプション
    ■スクリプト設定の変更
    ■ウェブカメラを使用する
    ■DVDを使用する
    ■骨格筋のリハビリテーション
    ■電極の装着――治療の準備
    ■アセスメントプロトコル(スクリプト)
    ■拡張プロトコル
    ■専用プロトコル
    ■トレーニングプロトコル
    ■トレーニング画面
    おわりに
    付録・資料

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