図解 脳神経外科
編著 | 黒岩敏彦 |
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大阪医科大学教授 |
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内容紹介
本書は、医学生・研修医・レジデント・看護学生・看護師・そしてコメデイカルスタッフなど、脳神経外科臨床に携わるあらゆる人たちのためのまとめ、あるいは教科書として必要な情報を分かりやすく解説したものである。
国家試験対策用として、あるいは若手スタッフやコメデイカルスタッフのベッドサイドでの教科書としても活用できる。
奥が深く、ややもすれば難解と敬遠されがちな脳神経外科疾患の基本的事項を無理なく理解できるよう本書独自の工夫がなされている。
1)図解 脳神経外科というタイトル通り、多くの図・写真・表を使用し、これによって複雑多岐にわたる内容を視覚的に整理ができる。
2)各項目はページ単位の読み切りであり、まず要点が頭に入れるように最初にまとめを記載した。全体のオリエンテーションを付けてから本文に進む構成になっている。
3)文章は箇条書きで短時間で読みやすいように構成されており、2色刷りで見やすくメリハリを付けた。
これらの特徴づけによって、読者が脳神経外科をきわめて効率よく学ぶことができるコンパクトなテキストとなっている。
目次
1章 神経解剖
1.頭蓋骨・髄膜/2.大脳半球/3.大脳基底核/4.内包/5.錐体路/6.感覚路/7.大脳辺縁系/8.間脳・下垂体/9.小脳/10.脳幹部/11.脊髄の解剖/12.脳神経/13.脊髄神経/14.自律神経/15.脳室と脳脊髄液/16.脳の血管/17.脊髄の血管
2章 神経症状と徴候
1.頭痛/2.めまい/3.痙攣/4.運動麻痺/5.感覚障害/6.失語症/7.視力・視野障害/8.意識障害/9.認知症/10.呼吸異常/11.神経症候群
3章 頭蓋内圧亢進と脳浮腫
1.頭蓋内圧亢進と脳浮腫/
2.脳ヘルニア/
3.脳浮腫とその治療
4章 神経学的検査
1.身体所見/2.意識レベル/3.運動機能/4.反射/5.感覚機能/6.小脳機能/7.脳神経/8.脳死
5章 補助検査
1.頭蓋・脊椎単純撮影/2.X線CT(CT)/3.MRI/4.脳血管の検査/5.電気生理学的検査/6.脳槽、脊髄造影/7.脳機能検査/8.脳血流検査/9.超音波検査/10.髄液検査・血液生化学検査
6章 脳血管障害
1.脳卒中の分類/2.脳卒中の疫学/3.くも膜下出血と動脈瘤/4.脳動静脈奇形/5.その他の血管奇形/6.硬膜動静脈瘻/7.脳内出血/8.もやもや病/9.虚血性脳血管障害/10.静脈洞血栓症
7章 脳腫瘍
1.脳腫瘍総論/2.星状細胞系腫瘍/3.その他の神経膠腫/4.髄膜腫/5.下垂体腺腫/6.神経鞘腫/7.頭蓋咽頭腫/8.胚細胞腫瘍/9.髄芽腫/10.血管芽腫/11.悪性リンパ腫/12.脊索腫/13.類上皮腫と類皮腫/14.転移性脳腫瘍/15.頭蓋骨腫瘍/16.眼窩内腫瘍/17.神経・皮膚症候群/18.放射線療法
8章 頭部外傷
1.病態生理/2.重症頭部外傷の管理/3.頭蓋骨骨折/4.髄液漏・気脳症/5.外傷性頭蓋内出血、硬膜下血腫、硬膜外血腫/6.脳挫傷・びまん性脳損傷/7.慢性硬膜下血腫/8.小児の頭部外傷/9.高齢者の頭部外傷/10.外傷性てんかん
9章 水頭症
1.水頭症の基本/2.小児の水頭症/3.特発性正常圧水頭症/4.硬膜下液貯留
10章 奇 形
1.神経管の発生/2.二分頭蓋/3.開放性二分脊椎/4.潜在性二分脊椎/5.孔脳症/6.全前脳胞症/7.脳回の発生異常/8.脳梁欠損/9.キアリⅡ型奇形/10.ダンディ・ウォーカーDandy-Walker症候群/11.くも膜嚢胞/12.頭蓋縫合早期癒合症/13.頭蓋底陥入症/14.歯突起骨
11章 感 染
1.髄膜炎・脳炎/2.脳膿瘍・硬膜下膿瘍/3.真菌感染症・寄生虫
12章 脊椎・脊髄・末梢神経疾患
1.脊椎椎間板ヘルニア/2.脊柱管狭窄症/3.後縦靭帯骨化症/4.その他の変性疾患/5.脊髄腫瘍/6.脊髄血管障害/7.脊椎・脊髄損傷―急性期脊髄損傷の評価と処置/8.脊椎・脊髄損傷―脊髄損傷の分類と治療/9.脊髄空洞症/10.末梢神経損傷
13章 機能脳神経外科
1.不随意運動/2.パーキンソン病/3.頑痛症(難治性疼痛)/4.てんかん/5.顔面痙攣・三叉神経痛
執筆者一覧
■編著(執筆順)
黒岩敏彦 大阪医科大学教授
松居徹 埼玉医科大学教授
大西丘倫 愛媛大学大学院教授
甲村英二 神戸大学大学院教授
鈴木倫保 山口大学大学院教授
中込忠好 帝京大学教授
宝金清博 札幌医科大学教授
新井一 順天堂大学教授
難波宏樹 浜松医科大学教授