かつてないほどハードルが低い マンガでわかる皮膚科学
マンガを交えた解説で、かつてないほどハードルの低い本書を読んで皮膚について学びましょう!
内容紹介
「皮膚科って少し興味はあるけど疾患がやたらと多いし、何より読めない漢字が多いしワケがわからないから苦手!」とお悩みのあなた!かつてないほどハードルの低い皮膚科の教科書の登場です。
本書はタイトルの通り、「かつてないほどハードルを低くして」楽しく皮膚科について勉強してもらい、少しでも皮膚科に興味を持ってもらおうと作られた教科書です。著者力作のマンガで、皮膚科に関する内容を交えて分かりやすく解説されており、なおかつ本書の大部分がマンガで構成されているため、スラスラと読み進めることができます。
本書を読み終わったころには、一般的な皮膚の構造・機能、しばしば遭遇するであろう皮膚疾患に関する内容、その基本的な治療法が理解でき、自然と皮膚に興味が湧いてくるでしょう!
序文
この本を手に取ってくださったみなさんは、おそらく
「皮膚科ってちょっと興味あるけど疾患がやたらと多いし、何より読めない漢字が多いしワケわからないから苦手」とお悩みだったのではないですか?
この皮膚科教科書は、タイトル通り「かつてないほどハードルを低くして」皆さんに楽しく皮膚科について勉強してもらい、少しでも皮膚科に興味を持ってもらおうと作られた教科書です。
イラストを多用しているのですが緻密・丁寧に描かれた「漫画」ではなく、なんとまともに絵の修行もしたことのないただの皮膚科医が「ラクガキ」を通じてタイトル通り皮膚科に関する内容を交えて分かりやすく(?)解説していくという過去に類を見ないスタイルで構成されています。
筆者は一地方の開業医ですが、大学病院勤務時代は免疫学の研究をしつつ、研究を通じて得た知見をもとに、外来診療を行い、病棟では皮膚悪性腫瘍の切除・再建を行ってきたという、働き方改革以前の旧世代ドクターです。そんな医者が、勤務医時代から開業医時代を通して感じている「皮膚科の面白さ」を多くの皆さん知っていただきたいという熱い想いも込めて書いた一冊となっています。
この本を通じて一般的な皮膚の構造・機能をまずは学んでいただき、皆さんがしばしば遭遇するであろう皮膚疾患に関する内容と、その治療法などについて基本的な内容を理解することができるようになることと、これから皮膚科医を目指す方への一助となれば幸いと考えています。
おわりに本書の出版にあたりこれまで科学者・研究者として多くのご指導をいただき、さらに推薦文を書いて頂きました京都大学医学研究科皮膚科学教室の椛島健治教授に感謝の意を表します。
目次
~総論~
1.皮膚って何をしてるの?
~進化の過程で獲得した偉大な「壁」~
2.“掻み”って何?皮膚で何が起きているの?
~皮膚が持つ合理的かつ緻密な異物排除システム~
3. 皮膚とアレルギー性疾患
~経皮感作に続いて生じる即時型アレルギーの誘導~
4. “傷”はどのように治っていくの?
~その時その状況に見合ったケアが必要~
5. ちゃんと知ってる?外用剤(塗り薬)の使い方
~軟膏、クリーム、ローション、FTU。塗り方の指導も大事!~
~各論~
1. アトピー性皮膚炎
~幼少期から発症する「慢性疾患」~
2. 蕁麻疹
~原因・・・無し?!~
3. ニキビ
~ニキビは「化膿させない」時代に~
4.「虫」と皮膚
~こっそり生じる感作成立と脱感作~
5.縫合のやり方
~糸は「結ぶ」のではなく「送る」意識が重要~
6.小児の感染性発疹症
~診断は経験がものを言い、適切な対応が重要~
7.尋常性疣贅、伝染性軟属腫
~特効薬があれば医師、患者さんの負担は激減するはず…~
8.シラミのあれこれ
~過去の感染症ではありません~
9.梅毒
~皮膚科専門医にとって必須の知識~
10.水虫
~水虫以外でも足は痒いし皮はむける!~
11.胼胝・鶏眼
~合っていない靴や骨格の変形が原因~
12.ダーモスコピー
~皮膚科診察における必須アイテム!~
13.最後に
~患者さんと疾患と向き合う~
あとがき
コラム