ナースのための イラストで学ぶ脳卒中
編著 | 木村和美 |
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川崎医科大学脳卒中医学教室教授 |
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内容紹介
脳卒中の診療体制は、大きく変貌している。脳卒中診療において看護師の役割は大である。米国では、急性期脳梗塞の治療薬として遺伝子組み替え組織プラスミノーゲン(recombinant tissure plasuminogen activator,rt-PA)がFDAによって認可された後、ブレインアタックの名の下に、「脳卒中は救急医療である」との国民への啓発に力が注がれている。わが国でも、約4年前に、rt-PAの使用が認められ大きく脳卒中診療は変貌している。rt-PA静注療法は、発症3時間以内の投与が必須であり、時間との闘いである。ゆえに、医師と看護師によるチーム医療が求められる。診断と治療は、医師だけの仕事ではなく、看護師も医師とチーム医療を行い、その責務をおう時代である。また、脳卒中専門病棟(SU)での治療が脳卒中死亡率を低下させ、家族復帰率を改善し、入院期間を短縮できることが明らかにされている。SUとは、脳卒中患者を一病棟に集約し、脳卒中専門医、看護師、リハビリテーション職種、嚥下・感染症対策などのチーム医療の一貫した医療を実施するものである。特に、患者の皆様に密に接する看護師の役割は大きく、脳卒中患者の予後を決めると言っても過言ではない。このように、急性期から回復期までの脳卒中診療において看護師の役割は大である。本書は、川崎医大の医療スタッフによる脳卒中患者の診療について具体的なノウハウを記述したナースのための脳卒中の教科書である。イラストを多く取り入れ分かり易く解説している。
目次
総論1 脳卒中とは 総論2 看護の役割 総論3 脳の解剖と機能 総論4 身体所見と神経学的所見 総論5 脳卒中を疑う症状 総論6 脳卒中の分類 総論7 脳卒中診断の流れ 総論8 脳卒中の一般的治療 各論1 脳梗塞 各論2 内科的治療 各論3 rt-PAの適応、禁忌、慎重項目 各論4 脳梗塞の外科的治療 各論5 脳出血とくも膜下出血 各論6 もやもや病、脳動静脈奇形 各論7 術後管理 各論8 検査の意義 各論9 合併症 各論10 院内発症対策 各論11 看護‐1 各論12 看護‐2 各論13 栄養 各論14 リハビリテーション‐1各論15 リハビリテーション‐2 各論16 脳卒中の薬 各論17 MSWのかかわり