眼の感染症

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定価 13,200円(本体 12,000円+税10%)
編集下村嘉一
近畿大学医学部眼科学教授
B5判・296頁
ISBN978-4-7653-1459-6
2010年11月 刊行
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実地臨床に役立つ実際的な知識を満載。眼感染症のすべてがわかるスタンダードな書!

内容紹介

眼科における感染症は解剖学的構造から他科の感染症診断とは異なり、眼科領域全般の組織にみられるのが特徴である。ほぼ全般の病原体が感染を引き起こし、視機能を傷害する疾患であり、眼科臨床の場で避けては通れないことから、本書は眼の感染症のすべてがわかるスタンダードな書として発行した。総説では眼感染症の特殊性を、解説は感染を引き起こす病原体別(細菌、真菌、ウイルス、寄生虫、クラミジア)に分け、それぞれの病原体の構造・分類、検査を記述、つづいてその病原体が引き起こす各疾患の病因、病態、臨床所見、診断と治療、予防・疫学など、眼科医が日常臨床上必要とする知識を網羅した。最後に眼感染症の最新情報としてTOPICS掲載した。眼感染症に吹き込まれる新しい旋風の重要性を感じ取ることができる。各種薬剤の作用機序、材料採取、病原体の分離・同定から免疫学的検査まで丁寧に解説。正確な病態、診断、適確な治療を施すことができるよう眼科医の日常診療に役立つ眼感染症の知識が集約されている。また、画像も豊富に掲載、本文は病原体別に色分けをしてあるのでビジュアル感覚でも楽しんで読んでもらえる。開業医、勤務医、他科の医師、研修医には眼感染症の成書としてお手元においていただきたい1冊である。

序文

目次

巻頭言
総説
眼の感染症の特殊性
I 細菌
1.細菌の構造・分類
2.塗抹標本検査
3.細菌分離培養検査
4.薬剤感受性試験
5.眼瞼炎・麦粒腫
6.涙嚢炎・涙小管炎
7.細菌性結膜炎
8.細菌性角膜炎
9.淋菌性結膜炎
10.強膜炎
11.細菌性眼内炎
12.MRSA・MRSEによる眼感染症
13.結核・梅毒Hansen病による眼感染症
14.抗菌薬
II 真菌
1.真菌の構造・分類
2.塗抹標本検査
3.真菌性角膜炎
4.真菌性眼内炎
5.抗真菌薬
III ウイルス
1.ウイルス粒子の構造・分類
2.ウイルス学的検査法
3.PCR法、Real time PCR法
4.眼瞼疣贅、伝染性軟属腫
5.アデノウイルス結膜炎
6.咽頭結膜熱
7.急性出血性結膜炎
8.角膜ヘルペス
9.眼部帯状ヘルペス
10.角膜内皮炎
11.急性網膜壊死
12.HTLV-1関連ぶどう膜炎
13.風疹ウイルス・麻疹ウイルスによる眼感染症
14.HIV関連眼疾患
15.抗ウイルス薬(分類・作用機序)
IV 寄生虫
1.寄生虫の微生物学的特徴
2.アカントアメーバ角膜炎
3.眼トキソプラズマ症
4.眼トキソカラ症
V クラミジア
1.クラミジアの微生物学的特徴
2.クラミジア結膜炎
VI TOPICS
1.角膜の感染防御機構
2.感染・アレルギー・免疫抑制薬
3.薬剤耐性機構
4.抗菌点眼薬の眼内動態
5.自然免疫と細胞内シグナル伝達

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