整形外科学Update 運動器の疾患と外傷
編集 | 平澤泰介 |
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京都府立医科大学名誉教授/明治国際医療大学教授 |
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内容紹介
わが国における有訴率の第1位から第3位は腰痛・肩こり・関節痛であり、運動器疾患が日常生活に支障を与えている。また、運動器の疾患は世界で最も多い疾患であり、身体障害の最も多い原因でもある。さらに高齢者の人口の増加によって関節疾患・骨粗鬆症・関節リウマチ・腰痛など多くの運動器障害を有する患者がますます増えている。
こうした運動器の疾患や外傷をしっかりと治療するには、解剖をよく熟知することであり、そしてそれらの各部位がどのような機能をもっているかを知ることである。
本書は以上のことを踏まえて運動器の疾患と外傷を図・写真を多用しわかりやすく解説した。整形外科関連の学生諸氏、研修医はもちろん整形外科医にも必携の書である。
目次
Ⅰ部 運動器の機能解剖
四肢体幹の筋における機能解剖学
A. 肩甲帯、肩関節、上腕
B. 脊柱、胸郭、腹部
C. 肘関節、前腕、手関節・手
D. 骨盤、股関節、大腿、下腿
E. 足関節、足部
Ⅱ部 運動器の疾患と外傷
1 章 関節の疾患
1. 変形性関節症
a. 変形性股関節症
b. 膝関節
2. 関節リウマチ
3. 痛風
4. 五十肩(肩関節周囲炎)
5. 肩腱板損傷
6. 石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)
7. de Quervain病
8. Dupuytren拘縮
9. Heberden結節
10. 大腿骨頭壊死症
a. 特発性大腿骨頭壊死症
b. 症候性大腿骨頭壊死症
11. 外反母趾
2 章 体幹と脊椎の疾患
1. 肩こり
2. 胸郭出口症候群
3. 頚椎椎間板ヘルニア
4. 頚椎後縦靱帯骨化症
5. 変形性頚椎症
6. 急性腰痛症:いわゆる“ぎっくり腰”
7. 変形性腰椎症
8. 腰椎椎間板ヘルニア
9. 腰部脊柱管狭窄症
10. 強直性脊椎炎
3 章 小児の疾患
1. 先天性筋性斜頚
2. 発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)
3. 脊柱側弯症
4. Perthes病
5. 大腿骨頭すべり症
6. 単純性股関節炎
7. いわゆる成長痛
8. 離断性骨軟骨炎
9. 内反足
4 章 感染症
1. 化膿性関節炎
2. 骨髄炎
a. 急性化膿性骨髄炎
b. 慢性化膿性骨髄炎
3. 化膿性脊椎炎
4. 結核性骨関節炎
5. 結核性脊椎炎
5 章 外傷:骨折と脱臼
1. 骨折・脱臼・開放骨折の初期治療
2. 頚部捻挫(外傷性頚部症候群)
3. 脊椎骨折
a. 頚椎の骨折
b. 脊髄損傷
4. 鎖骨骨折
5. 肩関節脱臼
6. 肩鎖関節脱臼
7. 肘関節脱臼
8. 小児の外傷
a. 上腕骨顆上骨折
b. 上腕骨外側顆骨折
c. 肘内障
9. 三角線維軟骨複合体の損傷
10. 中手骨骨折
a. 中手骨頚部骨折
b. 中手骨骨幹部骨折
c. Bennett(ベネット)骨折(母指CM関節脱臼骨折)
11. 舟状骨骨折
12. 指の切断
13. 手の屈筋腱損傷
14. 高齢者の骨折
a. 胸・腰椎圧迫骨折
b. 上腕骨近位端骨折
c. 橈骨遠位端骨折(Colles骨折)
d. 大腿骨頚部骨折
15. ガス壊疽
16. 破傷風
17. 外傷性股関節脱臼
6 章 スポーツ外傷と障害
A. 成長期のスポーツ外傷
1. 投球肩(関節)障害
2. 野球肘
3. 成長期脊椎分離症(腰椎分離症)
4. Osgood-Schlatter病
B. 成人期のスポーツ障害
1. 前十字靱帯損傷
2. 半月板損傷
3. 足関節捻挫
4. 筋・腱(付着部)損傷
a. 肉ばなれ(筋挫傷)
b. 上腕二頭筋長頭腱断裂
c. 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
d. 槌(つち)指(突き指)
e. コンパートメント症候群
f. アキレス腱断裂
7 章 四肢のしびれと疼痛
A. 上肢の神経損傷と絞扼性神経障害
末梢神経の損傷と障害
1. 腕神経叢損傷
2. 腋窩神経麻痺
3. 橈骨神経麻痺
4. 正中神経麻痺
a. 円回内筋症候群
b. 前骨間神経麻痺
c. 手根管症候群
5. 尺骨神経麻痺
a. 肘部管症候群
b. Guyon管症候群
B. 下肢の神経損傷と絞扼性神経障害
下肢の神経損傷と絞扼性神経障害
1. 外側大腿皮神経と感覚異常性大腿痛
2. 坐骨神経と梨状筋症候群
3. 伏在神経とHunter管症候群
4. 総腓骨神経絞扼障害
5. 脛骨神経と足根管症候群
6. 総底側趾神経とMorton病
C. 複合性局所疼痛症候群
複合性局所疼痛症候群
A. 上肢の絞扼性神経障害
B. 下肢の絞扼性神経障害
8 章 腫瘍、骨系統疾患
A. 軟部腫瘍
1. 軟部良性腫瘍
2. 軟部悪性腫瘍
B. 骨腫瘍
1. 原発性良性骨腫瘍
2. 骨腫瘍類似疾患
3. 原発性悪性骨腫瘍
4. 転移性骨腫瘍
5. 脊椎腫瘍
C. 脊髄腫瘍
脊髄腫瘍
D. 骨系統疾患、脊髄疾患、筋疾患、他
1. 先天性骨系統疾患
2. 内分泌異常による骨疾患
3. いわゆる代謝性骨疾患
4. 系統的脊髄変性疾患
5. 系統的筋疾患
〔付録〕関節可動域表示ならびに測定法
Ⅱ章 文献
Ⅲ部 運動器のリハビリテーション
1 章 運動器リハビリテーション
2 章 運動器リハビリテーションの新しい流れ
1. 運動器のアンチエイジング(抗老化)へのアプローチ
2. 食と運動による加齢性筋減弱症の防止
3. 関節軟骨の老化と変形性関節症
4. 関節に対するストレッチングからみたアンチエイジングの可能性
5. 頚椎症の運動療法からみたアンチエイジング
6. 慢性腰痛に対する運動療法
7. 変形性膝関節症と運動
8. 障害者の運動と抗老化
執筆者一覧
執筆者一覧(執筆順)
平澤泰介 京都府立医科大学名誉教授/明治国際医療大学教授
時岡孝夫 元明海大学名誉教授
時岡孝寛 時岡歯科医院院長
糸井恵 明治国際医療大学教授
北條達也 同志社大学教授
平澤英幸 インディアナ大学
伊藤譲 了徳寺大学准教授
松本和久 明治国際医療大学准教授
青井渉 京都府立大学大学院助教
吉川敏一 京都府立医科大学大学院教授
高橋謙治 日本医科大学准教授
中村洋 日本医科大学准教授
丹羽滋郎 愛知医科大学名誉教授
高柳富士丸 愛知医科大学准教授
長谷斉 京都府立医科大学大学院教授(学内)
白土修 福島県立医科大学教授(会津医療センター)
赤居正美 国立障害者リハビリテーションセンター病院長
佐々木裕介 和歌山県立医科大学助教
田島文博 和歌山県立医科大学教授