実験薬理学
実践創薬薬理学
監修 | 岩尾洋 |
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大阪市立大学大学院教授 | |
編集 | 飯野正光 |
東京大学大学院教授 | |
赤池昭紀 | |
京都大学大学院教授 | |
社団法人日本薬理学会 | |
大正製薬株式会社 | |
奥山茂 | |
田辺三菱製薬株式会社 | |
斉藤亜紀良 | |
大正製薬株式会社 | |
山田久陽 | |
アステラス製薬株式会社 | |
松岡信也 | |
Eisai Product Creation Systems | |
荒木伸 | |
第一三共株式会社 | |
芝野俊郎 | |
大正製薬株式会社 | |
茶木茂之 | |
武田薬品工業株式会社 | |
矢野孝彦 | |
Eisai Product Creation Systems | |
船橋泰博 | |
武田薬品工業株式会社 | |
原隆人 | |
塩野義製薬株式会社 | |
松尾孝徳 | |
雪岡日出男 |
- 【 冊子在庫 】
アルツハイマー病、循環器疾患、精神疾患、代謝性疾患、癌の5つのテーマでの「治療薬の研究戦略」――治療薬開発の現状と今後の研究に必ず役立つ1冊
内容紹介
アルツハイマー病治療薬の研究戦略の項では、アルツハイマー病の発生機序と治療薬の標的に関する開発の現状と今後の展望や新戦略、スクリーニングに必須であるアルツハイマー病のモデル動物の現状と開発の重要性、バイオマーカーの必要性が示されています。
循環器疾患治療薬の研究戦略では、近年降圧薬を中心に目覚しい開発が行われ、一段落した感があるものの、一方では未だに十分満足できる治療薬の少ない脳梗塞、心房細動、慢性心不全などの疾患に対する創薬が望まれるなかで、心房細動治療薬、抗凝固薬ファクターⅩa阻害薬を取り上げられています。さらにテレメトリー法の可能性についても論じられています。
精神疾患治療薬の研究戦略では、病因に関する分子レベルと神経ネットワークの解析が進み、新しい病態モデルが提唱されてきています。それに伴い新規機序の創薬が推し進められています。その中で統合失調症とうつ病に焦点を当てた新たなチャレンジを示し、今後の精神疾患治療薬の開発に一石を投じるものです。
代謝性疾患治療薬の研究戦略では、メタボリックシンドロームと呼ばれる肥満、高血圧、脂質代謝異常、糖代謝異常、脂肪肝を複数合併して徐々に病状が進行して種々の血管障害、腎障害、肝障害に至る現代病の研究戦略を提示しています。具体例として肥満治療薬と糖・脂質代謝改善薬についての現状と今後の展望が示されています。
癌治療薬の研究戦略では、近年目覚しい発展があるにも係わらずまだ十分とはいえない癌治療薬の開発の現状と今後の方向性を示しています。特に前立腺癌のホルモン療法の治療薬、新規の機序であるアポトーシス関連蛋白サバイビン阻害薬、分子標的薬の代表である受容体型チロシンキナーゼ阻害薬について論じられています。
製薬企業で創薬研究に携わる研究者、大学や公的研究所で医薬品創製に関わる基礎研究を進めている研究者、そのような研究者となることを目指す大学院生、に必携の書。