教える技術がよくわかる 髙谷流 看護教育方法
著 | 髙谷修 |
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授業や実習の設計と実践を改善しよう。「教える技術がわからない」が解決します!
内容紹介
看護学校教員や非常勤講師、実習指導者など看護教育に携わる人々を対象に教育方法を解説した。
看護学校で講義を担当する講師や新人ナースを教育指導するベテラン看護師たちの多くが「教える技術がわからない、学習者がどんなことに躓いているのか、どのように学習しようとしているのか、どう教えたら効果が出るのか・・・」などなど、教えることに疑問や問題を抱えて悩んでいる。
著者は「教育は、学習者の好みの料理が載っている皿に、教授者が新しい料理を盛り付けるような作業である」と考え、学習者の皿にはすでに既有知識、誤知識、素朴概念、不完全・不確かな概念等が乗っていることを前提として、教授者が、学習者に既有知識と新知識を整合的に関連付ける高谷流独自の教育方法を紹介している。
前半では授業・看護設計と実践、評価を原則、教育方法の基礎を説き、後半では文章指導の方法、レポートの添削方法、労作的指導方法、実習(プロジェクト)、指導(ガイダンス)のあり方等を解説した。著者が看護学校で論理学の教鞭をとってきた13年間の実績の中から培った独自の視点から生みだした内容である。市販されている指導者用の研修ノートや手引書、指導者ワークブックとは一味ちがった教育方法として実践に大いに役立つであろう。看護の指導方法や教育方法で悩む方々に一読をお勧めする。
目次
1章 授業・実習設計
1.教授者主体の学習指導・学習者主体の学習指導
2.教授者は、学習者の長期目標と短期目標を作る
3.学習者が自分で主体的・自律的に学習できる教材を用意する
2章 授業・実習指導
1.教授者は、学習者の既有知識に配慮する
2.教授者は、譬(たと)え・教える体験・見守る指導をする
3.教授者に求められる忍耐と寛容
3章 授業・実習評価
1.権威主義的評価と到達度評価
2.教育評価
4章 事前評価(診断評価)
1.質問の改善
2.無知の自覚
3.文章苦手の克服
5章 教育方法の基礎
1.人間観と教育方法
2.教師観と教育方法
3.教育愛と教育方法
6章 レポートの文章指導
1.レポートの基礎(1~4章)
2.レポートの実践(5~7章)
3.洗練された文章・ブラッシュアップ(8~10章)
4.レポートの仕上げ(11~13章)
7章 レポートの添削と評価
1.添削を始める前に
2.肯定的に評価する
3.レポート添削の実際(説明・練習・添削)
4.レポートの評価
8章 文章作法の型
1.文章作法の型(邪・守・破・離)
2.達意の文章作法
9章 労作的教育方法
1.労作は目的活動
2.目的意識のない活動は苦役
3.目的意識のある活動と人格の陶冶
4.労作思想
5.教授法における労作
10章 臨地実習とプロジェクト・メソッド
1.問題解決の態度と学習のレディネス
2.問題解決の過程(プロセス)
11章 ガイダンス
1.ガイダンスする者のあり方
2.カウンセリングの三つの方法とガイダンスへの応用
3.ガイダンスの実例
12章 教育的感化
1.教育的感化
2.感化の第4の状態―人格の完成
付録・資料
おわりに