生体電気・物理刺激による骨・軟部組織修復法
編集 | 日本生体電気・物理刺激研究会 |
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内容紹介
日本が世界に誇る、生体電気・物理刺激による骨・軟部組織修復研究の歴史および最新の基礎研究・応用法を集成した記念碑的成果。整形外科医・歯科医・医療工学研究者必携。
本書は、現在多彩な臨床応用がなされている、生体電気・物理刺激法の出発点となった、1953 年の故保田岩夫による世界初の「骨の圧電気現象と電気的仮骨」の報告から60 周年という節目を迎えたことを記念して企画された。
「骨の圧電気現象と電気的仮骨」の歴史、日本生体電気・物理刺激研究会の発足と発展、生体電気・物理療法の基礎と臨床について、各分野の重鎮・エキスパートが執筆。
編集の「日本生体電気・物理刺激研究会」は、骨折後の遷延治癒および偽関節に対する、電気刺激等の物理刺激による骨癒合促進を主な研究対象としている。骨疾患、骨腫瘍、骨粗鬆症に対する治療や、軟部組織、神経組織、血管の再生にも対象が広まってきている。
目次
生体電気・物理刺激の歴史と展望
1 生体電気刺激の回顧と展望
2 日本生体電気・物理刺激研究会について
3 生体電気刺激の現状と展望
4 低出力超音波パルスによる物理学的刺激の歴史と展望
基礎Ⅰ 生体電気・物理刺激の物理現象
1 生体電気刺激の物理現象
2 生体磁場刺激の物理現象
3 生体力学刺激の物理現象
4 生体超音波刺激の物理現象
基礎Ⅱ 生体電気・物理刺激の細胞応答
1 生体交流電気刺激による細胞応答
2 磁場刺激による細胞応答
3 生体液流刺激による細胞応答
4 力学刺激に対する細胞応答:骨形成過程を中心に
5 骨における生体力学刺激による細胞応答
6 生体温熱刺激による細胞応答
7 低出力超音波刺激の細胞による受容と伝達
8 低出力超音波刺激による細胞応答
9 イリザロフ法における細胞応答
基礎Ⅲ 生体電気・物理刺激の基礎研究
1 生体直流電気刺激による骨形成と細胞応答
2 生体直流刺激による腱・靱帯の修復促進
3 電気刺激による神経修復促進
4 交流電気刺激による骨形成促進
5 パルス電磁場刺激による骨形成促進
6 骨肉腫細胞に対するパルス電磁場刺激効果
7 低出力超音波パルス刺激による内軟骨性骨化の促進
8 低出力超音波刺激による靱帯修復促進
9 温熱刺激による変形性関節症の進行抑制効果
臨床 生体電気・物理刺激による骨・軟部組織形成促進
1 生体電気・物理刺激療法のメタアナリシス
2 上腕骨近位部骨折に対する創外固定・交流電気刺激法
3 橈骨遠位端関節内骨折に対する交流電気刺激法―交流電気刺激装置付き創外固定器とロッキングプレートによる治療成績の比較―
4 パルス電磁場刺激法によるION の予防効果
5 骨折に対するパルス電磁場刺激法EBI Bone Healing System の使用歴
6 骨折に対する低出力超音波刺激法
7 ペルテス病に対する近赤外線照射法
8 骨折に対する衝撃波刺激法
9 整形外科領域における体外衝撃波療法
執筆者一覧
■編集
日本生体電気・物理刺激研究会
■監修
深田栄一(理化学研究所名誉研究員、小林理学研究所顧問)
大橋俊郎(大橋・谷整形外科)
久保俊一(京都府立医科大学大学院運動器機能再生外科学)
■編集担当
金 郁喆(京都府立医科大学大学院運動器機能再生外科学)
伊藤聰一郎(河北総合病院整形外科)
山本謙吾(東京医科大学整形外科学)
小宮節郎(鹿児島大学大学院整形外科学)