補完・代替医療
アーユルヴェーダとヨーガ
第3版
著 | 上馬塲和夫 |
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帝京平成大学ヒューマンケア学部教授 |
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統合された生命科学による健幸寿命延伸を目指して-医学的視点からアーユルヴェーダとヨーガの魅力を再認識する!
内容紹介
アーユルヴェーダは5000年の歴史を誇るインドの伝統医学である。その研究の第一人者である著者が、東洋医学を代表するアーユルヴェーダとヨーガについて医学的見地から解説した。アーユルヴェーダの基礎概念や理論、診断と治療、ヨーガの調息、調心、ヨーガ療法についてとくに詳しく述べている。西洋医学を否定するのではなく、共存しうるアーユルヴェーダやヨーガの実践は、単なる癒やし・リラックスにとどまらず、健康維持・増進、病気の予防へとつながる。今回の改訂では、幸福で有益な長寿(健幸長寿)をキーワードに全体的に加筆を行い、統合医療の将来像や病態生理に基づく「統合的鍼灸治療」についての項目を追加した。単なる実践法のみではなく、医学的見地から書かれた数少ない解説書である。
目次
第1章アーユルヴェーダとヨーガの現代的価値
1.見えてきた西洋医学の限界と高まる伝統医学への期待
2.現代医学を凌ぐアーユルヴェーダやヨーガの可能性
3.広義のアーユルヴェーダの目指す「健幸長寿」
第2章 世界の伝統医学の歴史
1.世界の伝統医学の歴史の中でのアーユルヴェーダとヨーガ
2.アーユルヴェーダやヨーガと他の伝統医学との交流
3.アーユルヴェーダとヨーガの日本における歴史と将来像
第3章 アーユルヴェーダとヨーガの基礎概念
1.アーユルヴェーダとは
2.アーユルヴェーダの生命観
3.ヨーガとは
4.ヨーガの生命観
5.アーユルヴェーダとヨーガの生命観の統一
6.ヴェーダ科学の水平的な心身相関:環境も含めた生命の全体性
7.アーユルヴェーダのトリドーシャ理論
8.ヨーガのトリグナ:アーユルヴェーダとヨーガの心身相関
9.アーユルヴェーダの疾病観と病気の原因
10.ヨーガの疾病観と病気の原因
11.アーユルヴェーダにおける五感の重要性
12.五感を楽しませる意味:
第4章 アーユルヴェーダのトリドーシャ理論
1.アーユルヴェーダの体質論
2.トリドーシャのバランスと体質以外の要因
第5章 アーユルヴェーダとヨーガの経絡類似理論
第6章 アーユルヴェーダの診断学
1.アーユルヴェーダの診断方法
2.アーユルヴェーダの脈診学:脈診の歴史/アーユルヴェーダの脈診の方法
3.アーユルヴェーダの脈診の現代医学的解釈と研究
第7章 アーユルヴェーダの治療学
1.アーユルヴェーダの治療法の特徴と分類
2.アーユルヴェーダの浄化療法の特徴
3.体系的な浄化療法:パンチャカルマ
4.アーユルヴェーダの老化制御法:ラサーヤナ
第8章 アーユルヴェーダの薬物学
第9章 アーユルヴェーダの日常と季節の過ごし方(アーユルヴェーダの行動医学的治療法 その1)
第10章 アーユルヴェーダにおける医食同源
第11章 ヨーガ(アーユルヴェーダの行動医学的治療法 その2)
1.ヨーガとは
2.ヨーガと気功の共通点:3調(調身・調息・調心)
3.調身:アーサナの原理と方法、作用機序
4.調息:プラーナーヤーマ(調気法)
5.調心:瞑想(ディヤーナ)
6.ヨーガを使った治療:ヨーガ療法の発展
7.ヨーガの身体浄化法
8.ヨーガの食事法
第12章 病気の根本原因と対処法
1.根本原因のさらに本当の原因を探る
2.マーヤ(幻)を払い、真の知性に気づく
3.アーユルヴェーダの説く9つの生命の法則:不二一元論
第13章 アーユルヴェーダの死生観
1.アーユルヴェーダにおける生と死
2.ホスピス緩和ケアを支持するアーユルヴェーダ
第14章 東西医学を融合させた診断・治療・癒しの診療システムの提案
1.統合医療への道
2.アーユルヴェーダ診療のあり方への提言
3.アーユルヴェーダを取り入れた統合医療的治療の方針
4.アーユルヴェーダを取り入れた統合医療的治療の流れ
第15章 アーユルヴェーダの知恵を活かす予防医学的テクノロジーとその作用機序
1.調身・調息・調心のための方法
2.マントラとスートラ:意識のレベルからの具象化
3.最古の伝統医学と最新の現代医学の統合
資 料
1.アーユルヴェーダの体質を評価する問診票
2.アーユルヴェーダの体調の異常を評価する問診票