皮膚科学
第10版

  • 旧版
定価 13,750円(本体 12,500円+税10%)
大塚藤男
筑波大学名誉教授
原著上野賢一
A5判・990頁
ISBN978-4-7653-1688-0
2016年10月 刊行
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内容紹介

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改訂版の情報は下記のとおりです。

皮膚科学(第11版) – 株式会社 金芳堂


初版以来40年を越えてなお皮膚科医のバイブルとして信頼を得ている本書のほぼ5年ぶりの改訂版。全面カラー化をはかり一新した9版をさらにバージョンアップした。

原著の上野賢一先生からバトンを託された大塚藤男先生が、基本骨格を残すと同時に急速に進展、変化する皮膚科学の現在を反映して全編にわたって修正、追加を加えた。

「ぱっと見て理解できる」ことではなく、幅広く記載された皮膚科学の真髄を精読したい読者、しっかり学びたい読者にお勧めする。本書を診療・教育・研究の伴侶として隅々まで活用戴きたい。

序文

「皮膚科学」第10版が9版以来5年振りに世に出ます。第8版から本書に携わった著者は準備期間を含めて10数年「皮膚科学」に付き合っています。原著者の故上野賢一先生は本書を1971年に発刊されています。講義録として長年まとめられたのを土台に執筆されたそうですから私の十数年など物の数にも入らないかもしれません。そういうわけでこの「皮膚科学」は上野先生の息吹というか、皮膚科、皮膚科学への思い、姿勢が色濃くにじんでいます。皮膚科学も他の医学領域と同様、あるいは部分的にはそれ以上に急速に進展、変化しており、そこは本書に反映されているはずですが、基本骨格にいい意味での上野調が出ているように感じています。

今回の改訂ではわがままを許していただき小生の単著にしました。無論、これまでの共著者、協力者、写真や図表を提供していただいたり、あるいは誤りを指摘、貴重なご意見をいただいたりした多くの先生方に本書の全体、あるいは多くの部分が大きく負うていることは論を俟たないのですが、節目の第10版を私なりにまとめてみようとした次第です。その目論見はややもすると的を外れているかもしれません。もしそうだとしても、来る10年、20年の「皮膚科学」の礎になれば幸せと考えています。

上野先生も筑波大学を定年退官後の「皮膚科学」の執筆の際に「隔靴搔痒の感から免れ得ない」と記していらっしゃいます。小生も早いもので23年近く勤務した筑波大学を定年退職して早3年余を過ごしています。11版や12版の話はまだ尚早にすぎるかもしれません。しかし、うまい優れものは新鮮な、良い革袋が必要でしょう。新しい「皮膚科学」に向けた新しい取り組みが、上野先生の思いの伝統を基盤に大きく飛躍できるようにしたいと考える今日この頃です。

本書の構成や写真、図表の提供に協力いただいた東京医科大学川内康弘教授、また多数の美しい写真を提供いただいた同大学梅林芳弘教授、その他多くの筑波大学、あるいは他大学の研究者、皮膚科医師にお世話になりました。厚く御礼申し上げます。また、第10版の出版にあたり、多大なご助力を賜った金芳堂社長宇山閑文氏、同取締役市井輝和氏、細やかな配慮と緻密な編集をしていただいた村上裕子氏に深甚なる感謝の念を捧げます。

2016年晩夏
京師巽の仮寓にて
著者 識

目次

1章 皮膚の構造と機能
1 皮表 
2 色調 
3 皮膚の構築 
4 表皮 
1.表皮の構造
2.表皮の接着
3.角化
4.表皮の発生
5 毛包脂質系 
1.毛包と毛
2.毛周期
3.毛の発生
4.脂腺
5.立毛筋
6 エクリン汗器官 
1.エクリン汗器官の構造
2.エクリン汗の生成
7 アポクリン汗器官 
1.分泌腺
2.導管
8 爪 
1.爪甲
2.爪郭
3.爪床
4.爪母
9 メラノサイトとメラニン色素 
1.メラノサイト
2.メラノソーム
3.メラニン合成
10 真皮 
1.構造
2.線維
3.基質、細胞外基質
1)グリコサミノグリカン
2)プロテオグリカン
3)細胞接着因子〔フィブロネクチン〕
4.細胞成分
1)線維芽細胞
2)マクロファージ
3)肥満細胞 〔肥畔細胞〕
4)形質細胞
5.脈管系
1)血管
2)リンパ管
6.筋肉系
7.神経系
1)知覚神経
2)感覚
3)自律神経
4)神経成長因子
11 皮下組織 

2章 皮膚の病理組織学
1 皮膚生検と標本作製 
1.生検
2.固定
3.染色
4.免疫組織化学
5.電子顕微鏡
2 皮膚病理組織学 
1.表皮の変化
1.角質肥厚(過角化、角質増殖)
2.不全角化(錯角化)
3.表皮肥厚と表皮萎縮
4.乳頭腫症
5.異常角化
6.海綿状態(細胞間浮腫)
7.細胞内浮腫
8.液状変性
9.棘融解
10.顆粒変性
11.水疱
12.微小膿瘍
13.海綿状膿疱
14.偽上皮腫性増殖
15.渦形成と真珠形成
16.角質囊腫
17.表皮内細胞侵入
18.表皮向性
19.パジェット現象
20.巨細胞
21.経表皮性排除
22.色素沈着および色素脱失
23.色素伝達障害性メラノサイト
24.封入体
25.コイロサイト
26.真菌要素
2.真皮の変化
1.炎症性細胞浸潤
2.肉芽腫
3.多核巨細胞
4.肉芽組織
5.組織学的色素失調症
6.膠原線維の変化
7.日光性弾力線維症
8.弾性線維の変化
9.沈着物
10.腫瘍細胞の索状増殖
3.皮下組織の変化
1.中隔性脂肪織炎
2.小葉性脂肪織炎

3章 皮膚免疫学
1 反応様式 
1.皮膚の自然免疫機構
2.皮膚の獲得免疫機構
2 皮膚免疫担当細胞 
1.角化細胞
2.ランゲルハンス細胞
3.T 細胞
4.B 細胞
5.NK 細胞
6.組織球(マクロファージ)
7.好中球
8.好酸球
9.肥満細胞
3 過敏症・アレルギー反応 
1.Ⅰ型アレルギー
2.Ⅱ型アレルギー
3.Ⅲ型アレルギー
4.Ⅳ型アレルギー

4章 発疹学
1 原発疹 
1.斑
1)紅斑
2)紫斑
3)白斑
4)色素斑
2.丘疹
1)表皮性丘疹
2)表皮真皮性丘疹
3)真皮性丘疹
3.結節
4.水疱および小水疱
5.膿疱
6.囊腫
7.膨疹
2 続発疹 
1.表皮剝離
2.びらん
3.潰瘍
4.膿瘍
5.亀裂
6.鱗屑
7.痂皮
8.胼胝
9.瘢痕
10.萎縮
3 その他の発疹名 

5章 皮膚の診断学
1 問診 
2 視診および触診 
1.いかなる発疹から成り立っているか
2.数
3.形
4.大きさ
5.隆起の状態
6.表面の状態
7.色調
8.硬度
9.発疹の存在様式・配列
10.発生部位
11.自覚症状
12.皮診の経過
3 皮膚についての検査 
1.理学的検査
1)硝子圧法
2)知覚検査
3)物理的刺激検査とそれに伴う現象
2.臨床光学検査・画像検査
1)ウッド灯試験
2)皮膚毛細血管顕微鏡
3)ダーモスコピー
4)超音波検査法
3.皮膚機能検査法
1)皮膚温測定(サーモグラフィ)
2)発汗機能検査
3)角層機能検査
4)毛細血管抵抗試験
5)Doppler 血流測定
4.アレルギー・免疫学的検査
1)皮内試験
2)搔破試験および単刺試験
3)貼布試験
4)再投与試験(内服テスト)
5)薬剤添加リンパ球刺激試験
6)自己抗体などの検索
5.光線過敏性試験
1)最小紅斑量の測定
2)光貼布試験
3)内服照射試験
6.感染症の検査
1)病原体検出の検査
2)血清反応・細胞性免疫皮膚反応
3)遺伝子検査
7.病理組織学的検査
1)病理組織検査法
2)免疫組織化学
8.遺伝子検査(DNA 検査)

6章 皮膚疾患の治療
1 薬物療法 
1.全身療法
1)副腎皮質ホルモン(ステロイド)115
2)抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬
3)抗ウイルス薬
4)抗生物質、抗菌薬
5)抗真菌薬
6)駆虫薬
7)免疫抑制薬
8)抗癌薬
9)レチノイド
10)DDS
11)分子標的薬物療法など
12)g―グロブリン大量療法
13)その他
2.外用療法
A.主剤
1)副腎皮質ホルモン(ステロイド)
2)免疫抑制薬
3)活性型ビタミン D3
4)保湿薬
5)サリチル酸
6)皮膚潰瘍外用薬
7)その他
B.基剤
1)軟膏
2)ローション
3)液剤
4)ゲル
5)噴霧剤
6)粉末剤
7)泥膏
8)糊膏
9)硬膏
10)テープ剤
C.外用用法
1)単純塗布
2)貼布
3)密封療法
4)湿布
2 手術療法 
1)切除、縫縮
2)植皮
3)皮弁
4)皮膚削り術
5)皮膚伸展法
3 その他 
1.光線療法
1)PUVA 療法
2)narrow band UVB 療法
3)UVA-1療法
4)エキシマライト
2.レーザー療法
1)炭酸ガスレーザー
2)Q スイッチルビー、Q スイッチアレキサンドライト、Q スイッチヤグレーザー
3)色素(ダイ)レーザー
3.放射線療法
4.凍結療法
1)液体窒素療法
2)ドライアイス(雪状炭酸)法
5.温熱療法
6.血漿交換
7.ケミカルピーリング
8.光線力学的療法
9.局注療法
10.局所免疫療法
11.人工被覆材
12.電気療法
13.イオントフォレーシス
14.高圧酸素療法
15.美容皮膚科

7章 湿疹・皮膚炎
1 湿疹・皮膚炎の概論 
2 原因が明らかでない湿疹・皮膚炎〔尋常性湿疹〕
3 原因が比較的明らか、ないしは定型的臨床像を呈する湿疹・皮膚炎群 
1.接触皮膚炎
1)主婦手湿疹
2)おむつ皮膚炎
3)植物皮膚炎
4)全身性接触皮膚炎
5)pigmented contact dermatitis
6)ピアスによる金皮膚炎
2.アトピー性皮膚炎〔AD〕
3.脂漏性皮膚炎、脂漏性湿疹
4.乳児脂漏性湿疹
5.貨幣状湿疹
6.自家感作性皮膚炎
7.うっ滞性湿疹
8.皮脂欠乏性湿疹
9.しいたけ皮膚炎

8章 じんま疹・痒疹・皮膚瘙痒症
1 じんま疹 
1.急性じんま疹、慢性じんま疹
2.刺激誘発型のじんま疹
1)アレルギー性のじんま疹
2)食物依存性運動誘発性アナフィラキシー
3)外来物質による非アレルギー性のじんま疹
4)不耐性によるじんま疹
5)物理性じんま疹
6)コリン性じんま疹
7)接触じんま疹
3.血管浮腫、血管神経性浮腫、クインケ浮腫
4.じんま疹関連疾患
1)じんま疹様血管炎
2)色素性じんま疹
3)自己炎症症候群
4)その他のじんま疹関連疾患
2 痒疹 
1.急性痒疹、ストロフルス
2.亜急性痒疹
3.慢性痒疹
4.その他の痒疹
1)色素性痒疹
2)妊娠性痒疹
3)pruritic urticarial papules and plaques of pregnancy(PUPPP)
4)autoimmune progesterone dermatitis
5)黒色痒疹
3 皮膚瘙痒症 
1.汎発性皮膚瘙痒症
2.限局性皮膚瘙痒症
3.老人性皮膚瘙痒症

9章 紅斑症・紅皮症
1 いわゆる紅斑症 
1.多形滲出性紅斑〔EEM〕
2.結節性紅斑〔EN〕
3.環状紅斑
4.その他の紅斑症
1)新生児中毒性紅斑
2)手掌紅斑
3)点状紅斑
4)いわゆる脊椎麻酔後紅斑
2 いわゆる紅斑症を主体とする症候群・全身性疾患 
1.スティーブンス・ジョンソン症候群〔SJS〕
2.ベーチェット病
3.スイート病
4.成人スチル病
5.ライター病
3 紅皮症 
1.湿疹続発型
2.各種疾患続発型
3.中毒型
4.腫瘍性紅皮症
5.丘疹―紅皮症症候群

10章 血管炎とその類症
1 小血管の血管炎 
1.アナフィラクトイド紫斑〔AP〕
2.皮膚白血球破砕性血管炎
3.顕微鏡的多発血管炎
4.特発性クリオグロブリン血症
5.持久性隆起性紅斑
6.じんま疹様血管炎
2 小~中血管の血管炎 
1.ウェーゲナー肉芽腫症
2.アレルギー性肉芽腫性血管炎
3 中血管の血管炎 
1.結節性多発動脈炎〔PN〕
2.皮膚結節性多発動脈炎〔PNC〕
3.川崎病、急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群〔MCLS〕
4 大血管の血管炎 
1.側頭動脈炎
5 血管炎の類症 
1.バージャー病、閉塞性血管炎〔TAO〕
2.悪性萎縮性丘疹症
3.リベド血管炎
4.モンドール病
5.急性苔癬状痘瘡状粃糠疹〔PLEVA〕
6.顔面肉芽腫
7.敗血症性血管炎

11章 紫斑病・末梢循環障害
1 紫斑病 
1.血小板性紫斑
1.血小板減少性紫斑
2.DIC 症候群
3.血小板機能異常によるもの
2.凝固異常による紫斑
1)血友病
2)von Willebrand 病
3)ビタミン K 欠乏症
4)フィブリノーゲン欠乏症
5)電撃性紫斑
3.蛋白代謝異常による紫斑
4.毛細管支持組織脆弱化による紫斑
1)老人性紫斑
2)ステロイド紫斑
3)エーラス・ダンロス症候群
4)壊血病
5)デビス紫斑
6)その他
5.血管内圧上昇による紫斑
1)うっ血性紫斑
2)怒責性紫斑
3)陰圧による紫斑
4)black heel
6.壊死性血管炎による紫斑
7.特発性色素性紫斑
2 末梢循環障害 
1.網状皮斑
1)大理石様皮膚
2)細網状皮膚
3)分枝状皮斑
2.肢端紫藍症
3.女子下腿うっ血性紅斑
4.皮膚紅痛症
5.閉塞性動脈硬化症〔ASO〕
6.コレステロール結晶塞栓症
7.レイノー症候群
8.レイノー病
9.静脈瘤
10.リンパ管の障害
1)リンパ管浮腫
2)リンパ管炎

12章 物理的および化学的皮膚障害
1 加圧や外力による皮膚障害 
1.褥瘡
2.自己損傷症
2 温度・化学物質・電撃による皮膚障害 
1.熱傷
2.化学熱傷〔薬傷〕
3.凍瘡
4.凍傷
5.電撃傷
3 光線性皮膚症 
1.日光皮膚炎
2.光線過敏性皮膚症
①外因性光線過敏性皮膚症
1)光毒性
2)光アレルギー性
3)検査
②内因性光線過敏性皮膚症
1)多形日光疹
2)慢性光線性皮膚炎
3)日光じんま疹
4)種痘様水疱症
5)色素性乾皮症
6)Cockayne 症候群
7)Bloom 症候群
8)その他
4 放射線障害 
1)急性放射線皮膚炎
2)亜急性放射線皮膚炎
3)慢性放射線皮膚炎

13章 薬疹・薬物皮膚障害(中毒疹を含む)
1 発症機序 
1.アレルギー性
2.薬理学的ないし中毒性
3.ウイルス感染症、特定疾患と関連する薬疹
2 分類と症状 
1.紅斑丘疹型
2.紅皮症型〔剝脱性皮膚炎型〕
3.多形紅斑型
4.皮膚粘膜眼症候群型
5.中毒性表皮壊死症型
6.固定薬疹
7.扁平苔癬型
8.じんま疹型
9.紫斑型
10.痤瘡型
11.膿疱型
12.光線過敏症型
13.薬剤性過敏症症候群
14.薬剤性ループス
15.乾癬様皮疹
16.潰瘍
17.hand―foot syndrome
18.その他の型
19.新しい医薬品〔生物学的製剤・分子標的薬〕による薬疹
20.食餌性中毒疹
3 診断のプロセスと検査 
1.薬疹の疑疹
2.薬歴・既往歴の聴取と把握
3.重症度と他臓器障害
4.薬剤中止後の経過
5.原因薬剤をしぼる
6.原因薬剤の確定のための検査
4 治療と対応 
1.原因薬を使用しない
2.光線過敏型では遮光
3.一般の治療
4.重症型薬疹の治療
5.GVHD

14章 水疱症・膿疱症
1 自己免疫性水疱症 
1.天疱瘡群〔表皮細胞間接着障害〕
1)尋常性天疱瘡
2)増殖性天疱瘡
3)落葉状天疱瘡
4)紅斑性〔または脂漏性〕天疱瘡、シネア・アッシャー症候群
5)IgA 天疱瘡
6)腫瘍随伴性天疱瘡
2.類天疱瘡群〔表皮細胞基質間接着障害〕
1)水疱性類天疱瘡〔BP〕
2)瘢痕性類天疱瘡、良性粘膜類天疱瘡
3)妊娠性疱疹〔HG〕
4)線状 IgA 水疱性皮膚症
5)後天性表皮水疱症〔EBA〕
6)ジューリング疱疹状皮膚炎〔DH〕
2〔先天性〕表皮水疱症 
1.単純型表皮水疱症〔EBS〕
1)Weber―Cockayne 型
2)Köbner 型
3)Dowling―Meara 型
4)色素異常型
5)筋ジストロフィーを伴う型
6)表在性表皮水疱症亜型
2.接合部型表皮水疱症〔JEB〕
1)Herlitz 型
2)非 Herlitz 型
3)先天性幽門閉塞症―表皮水疱症症候群
3.栄養障害型表皮水疱症
4.先天性表皮水疱症の治療
3 膿疱症 
1.限局性膿疱症
1)掌蹠膿疱症〔PPP〕
2)アロポー稽留性肢端皮膚炎
3)小児肢端膿疱症
4)erosive pustular dermatosis of the scalp
5)好酸球性膿疱性毛包炎
2.全身性膿疱症
1)膿疱性乾癬
2)疱疹状膿痂疹〔IH〕
3)角層下膿疱症
4)急性汎発性膿疱性細菌疹
5)急性汎発性発疹性膿疱症〔AGEP〕
3.壊疽性膿皮症

15章 角化症
1 魚鱗癬と魚鱗癬症候群 
1.尋常性魚鱗癬
2.伴性遺伝性魚鱗癬
3.水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症〔BCIE〕
4.水疱型魚鱗癬様紅皮症の類縁疾患
1)シーメンス型水疱性魚鱗癬
2)annular epidermolytic ichthyosis
3)口腔白色海綿状母斑
5.非水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症〔NBCIE〕
6.非水疱型魚鱗癬様紅皮症の類縁疾患
1)コロジオンベビー
2)道化師様魚鱗癬
3)豪猪皮状魚鱗癬
7.魚鱗癬症候群
1)シェーグレン・ラルソン症候群
2)ラッド症候群
3)ネザートン症候群
4)その他の稀な魚鱗癬症候群
2 掌蹠角化症 
1.掌蹠を主体とする角化症のみ
2.掌蹠角化症のほかに随伴症状を伴う
1)常染色体優性遺伝
2)常染色体劣性遺伝
3 その他の遺伝性角化症 
1.ダリエー病
2.疣贅状肢端角化症
3.transient acantholytic dermatosis 〔TAD〕
4.家族性良性慢性天疱瘡、ヘイリー・ヘイリー病
5.汗孔角化症
6.固定性扁豆状角化症
7.紅斑角皮症
4 毛包性角化症 
1.毛孔性苔癬
2.顔面毛包性紅斑黒皮症
3.棘状苔癬
4.角性痤瘡
5.鱗状毛包性角化症
6.毛孔性扁平苔癬
7.眉毛瘢痕性紅斑
8.Noonan 症候群
9.cardio―facio―cutaneous 症候群
5 その他の角化症 
1.胼胝腫〔タコ〕
2.鶏眼〔ウオノメ〕
3.更年期角化腫
4.連圏状粃糠疹
5.融合性細網状乳頭腫症
6.顔面単純性粃糠疹
7.Circumscribed palmar hypokeratosis
6 黒色表皮腫と類縁疾患 
1.黒色表皮腫
2.悪性腫瘍と関連する後天性角化症
1)後天性魚鱗癬
2)後天性掌蹠角化症
3)バゼー症候群

16章 炎症性角化症
1 乾癬 
2 膿疱性乾癬 
3 類乾癬 
1.滴状類乾癬
2.斑状〔局面性〕類乾癬
3.苔癬状類乾癬
4 扁平苔癬、扁平紅色苔癬、紅色苔癬 
5 光沢苔癬 
6 尖圭紅色苔癬 
7 線状苔癬 
8 毛孔性紅色粃糠疹〔PRP〕
9 進行性指掌角皮症〔KTPP〕
10 ジベルばら色粃糠疹 

17章 膠原病
1 強皮症 
1.全身性強皮症〔SSc〕
2.限局性強皮症
3.特殊な強皮症
1)CRST 症候群
2)白点病
3)薬剤等による強皮症、強皮症様病変
4)好酸球性筋膜炎
2 皮膚筋炎 
1.皮膚筋炎
2.小児皮膚筋炎、若年性皮膚筋炎
3.抗 ARS 抗体症候群
3 エリテマトーデス〔紅斑性狼瘡〕〔LE〕
1.全身性エリテマトーデス〔SLE〕
2.亜急性皮膚型エリテマトーデス〔SCLE〕
3.慢性円板状エリテマトーデス〔DLE〕
4.深在性エリテマトーデス
5.新生児エリテマトーデス〔NLE〕
6.水疱性エリテマトーデス
7.結節性皮膚ループスムチン症
4 その他の膠原病 
1.重複症候群
2.混合性結合組織病〔MCTD〕、Sharp症候群
3.シェーグレン症候群〔SjS)
4.再発性多発性軟骨炎
5.播種性好酸球性膠原病
6.好酸球増多症候群
7.好酸球性蜂巣炎、Wells 症候群
8.抗リン脂質抗体症候群〔APS〕
9.関節リウマチの皮膚症状
10.リウマチ熱の皮膚症状

18章 代謝異常症
1 蛋白・アミノ酸代謝異常症 
1.アミロイドーシス〔類澱粉症〕
①全身性アミロイドーシス
1)免疫細胞性アミロイドーシス
2)反応性 AA アミロイドーシス
②皮膚限局性アミロイドーシス
A.皮膚アミロイドーシス
B.限局性結節性アミロイドーシス
2.クリオグロブリン血症
3.クリオフィブリノーゲン血症
4.M 蛋白血症(単クローン血症)
5.フェニルケトン尿症
6.ハルトナップ病
7.皮膚粘膜ヒアリン沈着症
2 ムコ多糖・糖代謝異常症 
1.ムチン沈着症
1)汎発性粘液水腫
2)𦙾骨前粘液水腫
3)丘疹性ムチン沈着症
4)浮腫性硬化症
5)膠原病に伴うムチン沈着症
6)毛包性ムチン沈着症
7)網状紅斑性ムチン沈着症
8)皮膚限局性ムチン沈着症
2.ムコ多糖症
3.糖尿病における皮膚変化
1)糖尿病性壊疽・潰瘍
2)糖尿病性水疱
3)前𦙾骨部色素斑
4)糖尿病性潮紅〔赤ら顔〕
5)糖尿病性浮腫性硬化症
6)糖尿病性脂肪類壊死
7)糖尿病性黄色腫
8)感染症(易感染性)
9)その他の皮膚症状
10)口腔症状
11)糖尿病にある程度関係があると考えられる疾患
12)糖尿病を 1 症状とする症候群
3 脂質代謝異常症 
1.黄色腫症
1)Ⅰ型高脂血症
2)Ⅱ型高脂血症
3)Ⅲ型高脂血症
4)Ⅳ型高脂血症
5)Ⅴ型高脂血症
2.続発性(または全身性)黄色腫症
3.局所脂質代謝異常症
1)眼𥇥黄色腫
2)続発性限局性扁平黄色腫
4.糖脂質代謝異常症
1)ファブリー病
2)ゴーシェ病
4 無機物質代謝異常 
1.皮膚石灰沈着症
2.ヘモクロマトーシス(血色症)
3.亜鉛欠乏症候群
1)皮膚症状と腸性肢端皮膚炎
5 尿酸代謝異常症痛風 
6 ポルフィリン代謝異常症〔ポルフィリン症〕
1.先天性ポルフィリン症〔PC〕
2.骨髄性プロトポルフィリン症〔EPP〕
3.晩発性皮膚ポルフィリン症〔PCT〕
4.急性間歇性ポルフィリン症〔AIP〕
7 ビタミン欠乏症 

19章 皮膚形成異常・萎縮症
1 皮膚萎縮症 
1.斑状皮膚萎縮症
2.パッシーニ・ピエリーニ型進行性特発性皮膚萎縮症
3.線状皮膚萎縮症、伸展性皮膚線条
4.老人性皮膚萎縮症
5.顔面片側萎縮症、Parry-Romberg 症候群
6.虫蝕状皮膚萎縮症
7.piezogenic pedal papules
8.硬化性萎縮性苔癬〔LSA〕
9.多形皮膚萎縮症
2 遺伝性結合織疾患 
1.マルファン症候群
2.皮膚弛緩症
3.弾力線維性仮性黄色腫〔PXE〕
4.エーラス・ダンロス症候群
3 早老症候群 
1.ウェルナー症候群
2.progeria 〔Hutchinson―Gilford 症候群〕
3.acrogeria Gottron 症候群
4.Rothmund―Thomson 症候群
4 形成異常症 
1.先天性外胚葉形成不全症
1)無汗性外胚葉形成不全症
2)有汗性外肺葉形成不全症
3)Rapp―Hodgkin 型外胚葉形成不全症
4)免疫異常を伴う外胚葉形成不全症
5)Ellis―van Creveld 症候群
2.Goltz 症候群、Goltz―Gorlin 症候群
3.先天性皮膚欠損症
4.pachydermoperiostosis、肥厚性骨関節症
5.脳回転状皮膚
5 穿孔性皮膚症 
1.キルレ病
2.穿孔性毛包炎
3.反応性穿孔性膠原症
4.蛇行性穿孔性弾力線維症
5.耳輪・対耳輪慢性結節性軟骨皮膚炎
6 脂肪萎縮症 
1.全身性脂肪萎縮症
2.部分的脂肪萎縮症
3.小児腹壁遠心性脂肪萎縮症
4.インスリン脂肪萎縮症

20章 肉芽腫症・脂肪織疾患
1.サルコイドーシス〔類肉腫症〕
2.環状肉芽腫
3.annular elastolytic giant cell granuloma
4.顔面播種状粟粒性狼瘡〔LMDF〕
5.異物肉芽腫
6.肉芽腫性口唇炎
7.結節性筋膜炎
8.ウェーバー・クリスチャン症候群
9.皮下脂肪肉芽腫症
10.外傷性脂肪肉芽腫
11.新生児皮下脂肪壊死症
12.ステロイド後脂肪識炎
13.皮下結節性脂肪壊死
14.乳児殿部肉芽腫
15.histiocytic cytophagic panniculitis

21章 色素異常症
1 色素増強症 
1.びまん性の色素増強
2.雀卵斑〔そばかす〕
3.肝斑〔しみ〕
4.老人性色素斑
5.扁平苔癬様角化症〔LPLK〕
6.光線性花弁状色素斑
7.摩擦黒皮症
8.erythema dyschromicum perstans
9.特発性多発性斑状色素沈着症
10.遺伝性対側性色素異常症
11.網状肢端色素沈着症
2 色素脱失症 
1.尋常性白斑、しろなまず
2.サットン(後天性遠心性)白斑
3.老人性白斑
4.海水浴後白斑
5.フォークト・小柳・原田病
6.先天性白皮症、眼皮膚型白皮症〔OCA〕
1)眼皮膚型白皮症 1 型
2)眼皮膚型白皮症 2 型
3)眼皮膚型白皮症 3 型
4)眼皮膚型白皮症 4 型
5)Hermansky―Pudlak 症候群
6)Chédiak―Higashi 症候群
7)Griscelli 症候群
7.まだら症
3 異物沈着症 
1.柑皮症
2.金属の沈着
1)銀皮症
2)メタローシス
3)その他の金属沈着症
3.刺青〔文身、いれずみ〕

22章 母斑
1 上皮細胞系母斑 
1.表皮母斑、硬母斑、疣状母斑
2.面皰母斑
3.毛包母斑
4.脂腺母斑、類器官母斑
5.エクリン母斑
6.アポクリン母斑
7.副乳
2 神経櫛起源細胞系母斑 
1.扁平母斑
2.色素性母斑、母斑細胞母斑、色素細胞母斑
3.スピッツ母斑、若年性黒色腫
4.dysplastic nevus〔DN〕、異型母斑
5.青色母斑
6.太田母斑、眼上顎褐青色母斑
7.後天性真皮メラノサイトーシス
8.蒙古斑
9.白斑性母斑
3 間葉細胞系母斑 
1.結合組織母斑
2.表在性皮膚脂肪腫性母斑
3.貧血母斑
4.軟骨母斑
5.立毛筋母斑、平滑筋母斑

23章 母斑症
1 神経線維腫症と結節性硬化症 
1.神経線維腫症 1 型〔NF1〕
2.結節性硬化症
2 血管腫を伴う母斑症 
1.ヒッペル・リンドウ症候群
2.スタージ・ウェーバー症候群
3.クリッペル・ウェーバー症候群
4.先天性血管拡張性大理石様皮斑
5.色素性血管母斑症
6.オスラー病、遺伝性出血性毛細血管拡張症
7.青色ゴム乳首様母斑症候群
8.Maffucci 症候群
3 悪性病変を伴う母斑症 
1.神経皮膚黒色症
2.ポイツ・イェーガース症候群
3.家族性悪性黒色腫
4.基底細胞母斑症候群
5.Cowden 病
4 その他の母斑症 
1.色素失調症
2.Leopard 症候群、汎発性黒子症候群
3.表皮母斑症候群
4.Cole―Engman 症候群
5.Kabuki make―up syndrome
6.Tricho―rhino―phalangeal syndrome

24章 皮膚腫瘍
Ⅰ.上皮系腫瘍
1 良性表皮系腫瘍 
1.脂漏性角化症.老人性疣贅
2.レーザー・トレラ症候群
3.漆喰状角化症
4.黒色丘疹状皮膚症
5.澄明細胞性棘細胞腫
6.表皮融解性棘細胞腫
7.疣贅状異常角化腫
8.表皮囊腫
9.外傷性封入囊腫
10.稗粒腫
11.膠様稗粒腫
12.皮下皮様囊腫
2 良性皮膚付属器腫瘍 
(A)良性毛包系腫瘍
1.毛孔拡大腫
2.毛鞘棘細胞腫
3.毛包腫
4.sebaceous trichofolliculoma
5.folliculo―sebaceous cystic hamartoma
6.毛包周囲線維腫
7.線維毛包腫
8.毛盤腫
9.毛包腺腫
10.毛芽腫
11.毛包上皮腫
12.線維硬化性毛包上皮腫
13.毛包漏斗腫
14.毛孔腫
15.外毛根鞘腫
16.外毛根鞘性角化症
17.毛母腫
18.外毛根鞘囊腫
19.増殖性外毛根鞘囊腫
20.多発性脂腺囊腫
21.発疹性毳毛囊腫
22.hybrid cyst
(B)良性脂腺系腫瘍
1.フォアダイス状態
2.脂腺増殖症
3.脂腺腺腫
4.脂腺腫
5.Muir―Torre 症候群
(C)良性エクリン汗腺系腫瘍
1.エクリン汗囊腫
2.汗管腫
3.エクリン汗孔腫
4.エクリン汗管腫瘍
5.エクリン汗腺線維腫
6.エクリンらせん腺腫
7.結節性汗腺腫
8.乳頭状エクリン腺腫
9.皮膚混合腫瘍
(D)良性アポクリン汗腺系腫瘍
1.アポクリン汗囊腫
2.乳頭状汗腺腫
3.乳頭状汗管囊胞腺腫
4.乳頭腺腫
5.管状アポクリン腺腫
6.アポクリン線維腺腫
7.円柱腫
3 悪性上皮系腫瘍 
1.日光角化症
2.砒素角化症
3.白板症
4.ボーエン病
5.ケイラット紅色肥厚症
6.有棘細胞癌〔SCC〕
7.疣状癌
8.ケラトアカントーマ
9.基底細胞癌〔BCC〕
10.パジェット病
11.外毛根鞘癌
12.悪性増殖性外毛根鞘性囊腫
13.脂腺癌
14.エクリン汗孔癌
15.エクリン汗腺癌
16.微小囊胞性付属器癌
17.原発性皮膚腺様囊胞癌
18.皮膚粘液癌
19.アポクリン汗腺癌
4 癌の皮膚転移 
Ⅱ.間葉系腫瘍
1 線維組織系腫瘍 
1.皮膚線維腫
2.軟線維腫
3.ケロイド
4.巨細胞性腱腫瘍
5.手掌線維腫症
6.小児指線維腫症
7.後天性〔指〕被角線維腫
8.背部弾力線維腫
9.fibrous papula of the face (nose)
10.knuckle pads
11.尾骨部胼胝腫様皮疹
12.口粘膜粘液囊腫
13.指趾粘液囊腫
14.耳介偽囊腫
15.皮膚粘液腫
16.隆起性皮膚線維肉腫〔DFSP〕
17.異型線維黄色腫
18.悪性線維性組織球腫〔MFH〕
19.類上皮肉腫
2 脂肪組織系腫瘍 
1.脂肪腫
2.良性対側性脂肪腫症
3.血管脂肪腫
4.紡錘細胞脂肪腫、多形脂肪腫
5.冬眠腫〔越冬腫〕
6.mobile encapsulated lipoma
7.脂肪芽細胞腫
8.脂肪肉腫
3 筋組織系腫瘍 
1.皮膚平滑筋腫
2.横紋筋腫〔RMH〕
3.平滑筋肉腫
4.横紋筋肉腫
4 骨・軟骨系腫瘍 
1.爪下外骨腫
2.皮膚骨腫
3.皮膚軟骨腫
5 脈管系腫瘍 
(A)血管系反応性増殖
1.毛細血管拡張性肉芽腫
2.血管内乳頭状内皮細胞増殖症
(B)血管系形成異常・良性腫瘍
1.単純性血管腫
2.苺状血管腫
3.被角血管腫
4.くも状血管腫
5.海綿状血管腫
6.血管芽細胞腫
7.カサバッハ・メリット症候群
8.グロームス腫瘍
9.蛇行状血管腫
10.Venous Lake
11.老人性血管腫
12.血管周皮細胞腫
13.arteriovenous hemangioma
14.糸球体様血管腫
15.好酸球性血管リンパ球増殖症
(C)リンパ管腫
1.限局性リンパ管腫
2.海綿状(びまん性)リンパ管腫
3.囊腫状リンパ管腫
4.後天性リンパ管腫〔リンパ管拡張症〕
5.リンパ管腫症
(D)脈管系悪性腫瘍
1.血管肉腫、脈管肉腫
2.カポジ肉腫
3.リンパ管肉腫
6 組織球系腫瘍 
1.若年性黄色肉芽腫
2.benign cephalic histiocytosis
3.播種状黄色腫
4.細網組織球症
5.血球貪食性リンパ組織球症〔HLH〕
6.Rosai―Dorfman 病
7.ランゲルハンス細胞組織球症〔LCH〕
1)レッテラー・シーベ病
2)ハンド・シュラー・クリスチャン病
3)好酸球性肉芽腫
8.congenital self―healing reticulohistiocytosis
7 造血系腫瘍(悪性リンパ腫除く)
(A)良性造血系腫瘍
1.肥満細胞症
2.木村病、好酸球性リンパ濾胞増殖症
3.皮膚リンパ球腫
4.lymphocytic infiltration of the skin
5.皮膚形質細胞増多症
(B)悪性造血系腫瘍(悪性リンパ腫除く)
1.皮膚白血病
2.多発性骨髄腫
8 造血系腫瘍(悪性リンパ腫)
(A)皮膚 T 細胞リンパ腫〔CTCL〕
1.菌状息肉症〔MF〕
2.セザリー症候群
3.原発性皮膚 CD30 陽性リンパ増殖症
4.皮下脂肪織炎様 T 細胞リンパ腫〔SPTCL〕
5.成人 T 細胞白血病/リンパ腫〔ATL、ATLL〕
6.原発性皮膚 CD8 陽性進行性表皮向性細胞傷害性 T 細胞リンパ腫
7.原発性皮膚 CD4 陽性小・中細胞型 T細胞リンパ腫
8.種痘様水痘症様リンパ腫
9.血管免疫芽球性 T 細胞リンパ腫
(B)ナチュラルキラー細胞リンパ腫
1.節外性 NK/T 細胞リンパ腫、鼻型
(C)皮膚 B 細胞リンパ腫〔CBCL〕
1.原発性皮膚濾胞中心リンパ腫〔CFCL〕
2.粘膜関連リンパ組織の節外性辺縁帯リンパ腫〔MALT リンパ腫〕
3.原発性皮膚びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫、下肢型
4.血管大細胞型 B 細胞リンパ腫
5.バーキットリンパ腫
6.骨外性形質細胞腫
(D)血液前駆細胞腫瘍
1.芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍
(E)ホジキンリンパ腫〔HL〕
Ⅲ.メラノサイト系腫瘍
1.悪性黒色腫〔MM〕
2.悪性黒子〔LM〕
3.悪性青色母斑
4.malignant melanoma of soft parts,clear cell sarcoma
Ⅳ.神経系腫瘍
1 良性神経系腫瘍 
1.神経線維腫
2.神経鞘腫
3.神経鞘粘液腫
4.外傷性神経腫
5.異所性髄膜細胞
6.顆粒細胞腫
2 悪性神経系腫瘍 
1.悪性末梢神経鞘腫瘍〔MPNST〕
2.未分化神経外胚葉性腫瘍〔PNET〕
3.メルケル細胞癌
25章 皮膚附属器疾患
Ⅰ.毛包脂腺系疾患
1.尋常性痤瘡、にきび
2.ニキビダニ痤瘡
3.その他の痤瘡様発疹
4.酒皶
5.酒皶様皮膚炎、口囲皮膚炎
6.脂漏
7.乾皮症、皮脂欠乏症
Ⅱ.毛髪の疾患
1 脱毛症 
1.円形脱毛症
2.男性型脱毛症
3.休止期脱毛
4.機械的脱毛症
5.抜毛狂
6.先天性脱毛症
7.その他の原因による脱毛症
8.粃糠性脱毛症
9.Frontal fibrosing alopesia
2 多毛症 
1.全身性多毛症
2.局所性多毛症
3.男性化毛症
3 毛髪の形態異常 
①脆弱な毛幹異常
1.連珠毛
2.結節性裂毛
3.陥入性裂毛
4.捻転毛
②毛幹の形態異常
1.縮毛
2.白輪毛
3.毛縦裂症
4.結毛症〔毛結節症〕
4 白毛 
5 その他の毛髪異常 
1.棘状毛貯留症
2.角質内巻毛症
3.毛巣病
Ⅲ.汗腺の疾患
1.汗疹
2.異汗症
3.臭汗症
4.色汗症
5.血汗症
6.尿汗症
7.Fish odour syndrome
8.多汗症
9.無汗症
10.鼻部紅色顆粒症
11.フォックス・フォアダイス病
Ⅳ.爪甲疾患
1 爪甲の色調の変化 
1.黒~褐色の爪
2.黄色爪、黄色爪症候群
3.緑色の爪
4.白色の爪、爪甲白斑症
5.紅色爪
2 爪の形・質の変化 
1.爪甲脱落症
2.爪甲横溝
3.爪甲縦溝
4.点状凹窩
5.爪甲剝離症
6.匙形爪甲
7.時計皿爪、ヒポクラテス爪、太鼓ばち指
8.厚硬爪甲
9.爪甲鈎弯症、鈎弯爪
10.菲薄爪、脆弱爪
11.爪甲縦裂症
12.爪甲層状分裂症
13.爪下角質増強症
3 爪形成異常 
1.先天性爪形成不全
1)先天性無爪症
2)nail―patella 症候群
3)Zinsser―Fanconi 症候群
4)Coffin―Siris 症候群
5)DOOR 症候群
6)異形爪
7)その他
2.皮膚疾患に伴うもの
4 その他の爪の異常 
1.咬爪症
2.翼状爪
3.陥入爪〔刺爪〕
4.爪囲炎〔爪郭炎〕
5.爪母部紅斑
6.爪上皮内出血点

26章 ウイルス性疾患
1 ヒトヘルペスウイルス感染症 
1.単純疱疹
2.水痘と帯状疱疹
3.伝染性単核球症
4.突発性発疹、三日熱発疹
2 伝染性紅斑、リンゴ病 
3 伝染性軟属腫、みずいぼ 
4 痘瘡と類症 
1)痘瘡〔天然痘〕
2)種痘疹
5 ヒト乳頭腫ウイルス感染症 
1)尋常性疣贅
2)青年性扁平疣贅
3)尖圭コンジローマ
4)ボーエン様丘疹症
5)疣贅状表皮発育異常症
6 ジアノッティ病、ジアノッティ・クロスティ症候群 
7 麻疹 
8 風疹 
9 手足口病 
10 後天性免疫不全症候群〔AIDS〕

27章 皮膚の細菌感染症
Ⅰ.概説
1.細菌感染症の病態
2.細菌の検査法
3.細菌の分類
4.皮膚の常在菌
5.主な病原菌
6.主な抗菌薬
Ⅱ.急性細菌感染症
1 毛包性膿皮症 
1.毛包炎
2.癤
3.尋常性毛瘡
2 汗腺性膿皮症 
1.化膿性汗孔周囲炎
2.乳児多発性汗腺膿瘍
3 爪囲膿皮症 
1.瘭疽、細菌性爪囲炎
4 非付属器性膿皮症 
1.伝染性膿痂疹
2.手部水疱型濃皮症
3.尋常性膿瘡
4.急性細菌性亀頭包皮炎
5.肛囲連鎖球菌性皮膚炎
6.丹毒
7.蜂窩織炎、蜂巣炎
8.リンパ管炎
9.蚕食性角質融解症
Ⅲ.慢性膿皮症
1.禿髪性毛包炎
2.頭部乳頭状皮膚炎
3.膿瘍性穿掘性頭部毛包周囲炎
4.化膿性汗腺炎
5.殿部慢性膿皮症
6.慢性乳頭状潰瘍性膿皮症
7.壊死性痤瘡
Ⅳ.全身感染症
1 毒素関連性疾患 
1.ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群〔SSSS〕
2.トキシックショック症候群〔TSS〕
3.トキシックショック様症候群〔TSLS〕
4.溶連菌感染症、猩紅熱
2 その他の全身感染症 
1.壊死性筋膜炎
2.フルニエ壊疽
3.ガス壊疽
4.Vibrio vulnificus 感染症
5.Aeromonas 壊死性軟部組織感染症
6.敗血疹
7.オスラー結節
8.悪液質性壊疽性膿瘡
Ⅴ.その他の感染症
1 グラム陽性桿菌感染症 
1.紅色陰癬
2.黄菌毛
3.類丹毒
4.皮膚ジフテリア
5.炭疽
6.放線菌症
7.好気性放線菌感染症
2 グラム陰性桿菌感染症 
1.Pasteurella multocida 感染症
2.ネコひっかき病
3.鼻疽
4.類鼻疽
5.野兎病
3 その他の特殊なもの 
1.外歯瘻
2.急性陰門潰瘍

28章 皮膚抗酸菌感染症
1 皮膚結核 
1.皮膚初感染病巣
2.真正皮膚結核
1)尋常性狼瘡
2)皮膚疣状結核
3)皮膚腺病
4)皮膚粟粒結核
5)転移性結核性膿瘍
3.結核疹
1)腺病性苔癬
2)壊疽性丘疹状結核疹
3)陰茎結核疹
4)バザン硬結性紅斑
5)結節性結核性静脈炎
4.組織所見
5.診断
6.治療
2 非結核性抗酸菌感染症 
1.Mycobacterium marinum 感染症
2.その他の非結核性抗酸菌性感染症
1)M. chelonae 感染症
2)M. avium 感染症
3)M. intracellulare 感染症
3 ハンセン病 
1.病型分類
2.皮膚症状
3.その他の症状
4.組織所見
5.病型と経過
6.らい反応
7.診断
8.治療

29章 真菌症
Ⅰ.概説
1 分類 
2 形態 
1.菌糸
2.胞子
3.菌糸の変形
3 検査法 
4 治療 
Ⅱ.皮膚糸状菌症(白癬)
1 浅在性白癬 
1.頭部白癬
2.生毛部白癬
1)股部白癬
2)体部白癬
3)異型白癬
3.足白癬
4.手白癬
5.爪白癬
6.汎発性浅在性白癬
2 炎症性白癬 
1.ケルスス禿瘡
2.白癬菌性毛瘡
3.その他の硬毛部急性深在性白癬
4.生毛部急性深在性白癬
3 深在性白癬 
1.白癬菌性肉芽腫
2.白癬菌性膿瘍
3.白癬菌性菌腫
4.下腿結節性肉芽腫性毛包周囲炎
4 特殊な菌による白癬 
1.Microsporum canis 感染症
2.Trichophyton tonsurans 感染症、格闘家白癬
5 その他の皮膚糸状菌症 
1.黄癬
2.渦状癬
6 関連病型 白癬疹 
Ⅲ.カンジダ症
1 皮膚カンジダ症 
1.カンジダ性指間びらん症
2.カンジダ性間擦疹
3.乳児寄生菌性紅斑
4.カンジダ性爪囲爪炎
5.爪カンジダ症
6.毛包炎型カンジダ症
7.角質増殖型カンジダ症
8.先天性皮膚カンジダ症
9.汎発性皮膚カンジダ症
10.陰囊カンジダ症
2 粘膜カンジダ症 
1.口腔カンジダ症〔鵞口瘡〕
2.カンジダ性口角びらん症
3.黒毛舌
4.外陰腟カンジダ症
5.カンジダ性亀頭・包皮炎
3 特殊な病型 
1.慢性皮膚粘膜カンジダ症〔CMCC〕
2.深在性皮膚粘膜カンジダ症
Ⅳ.マラセチア感染症
1 癜風 
2 マラセチア毛包炎 
Ⅴ.その他の真菌症
1 スポロトリコーシス 
2 黒色真菌感染症 
1.クロモミコーシス
2.フェオヒフォミコーシス、黒色菌糸症
3.黒癬、黒色癬、手掌黒癬
3 無色菌糸症 
4 菌種 
5 皮膚クリプトコッカス症 
6 皮膚アスペルギルス症 
7 皮膚ムコール症 
8 皮膚アルテルナリア症 
9 皮膚プロトテカ症 
10 トリコスポロン症 
11 砂毛 
12 輸入真菌症(地域流行型真菌症)
1.プラストミセス症
2.パラコクシジオイデス症
3.コクシジオイデス症
4.ヒストプラスマ症
5.マルネッフィ型ペニシリウム症

30章 スピロヘータ・原虫・動物性皮膚疾患
1 ダニによる皮膚疾患 
1.疥癬、ひぜん
2.マダニ刺症
3.イエダニ症
4.ツメダニ症・コナダニ症・ホコリダニ症・ヒョウヒダニ症
5.スズメサシダニ症
2 ダニが媒介する感染症 
1.ツツガムシ病
2.日本紅斑熱
3.ライム病
3 昆虫による皮膚疾患 
1.シラミ症
2.トコジラミ症
3.ノミ刺症
4.蚊刺症
5.ブユ〔ブヨ・ブト〕刺症
6.蠅蛆病、ハエ症
7.線状皮膚炎
8.水疱性皮膚炎
9.毒蛾皮膚炎
10.黄蛾皮膚炎
11.ハチ刺症
12.アリ刺症
4 クモ刺咬症、ムカデ咬症、サソリ刺症 
1.クモ刺咬症
2.ムカデ咬症
3.サソリ刺症
5 クリーピング・ディジーズ 
1.皮膚顎口中症
2.マンソン裂頭条虫症、マンソン孤中症
3.旋尾線虫症
4.糞線虫症
6 海・水生動物による皮膚症 
1.クラゲ刺症
2.サンゴ皮膚炎
3.ウニ皮膚炎
4.海水浴皮膚炎、プランクトン皮膚炎
5.セルカリア皮膚炎、水田皮膚炎
6.日本住血吸虫症
7.毒ヘビ咬傷
8.その他の有害動物による皮膚症

31章 性病・性感染症
1 梅毒 
1.歴史・疫学
2.病原体と感染経路
3.症状
4.組織所見
5.TP の検出と梅毒血清反応検査
6.治療〔駆梅療法〕
2 軟性下疳 
3 鼠径リンパ肉芽腫症 

索引

執筆者一覧

■著
大塚藤男 筑波大学名誉教授

■執筆協力者
梅林芳弘 東京医科大学八王子医療センター教授
川内康弘 東京医科大学茨城医療センター教授

■原著
上野賢一

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