皮膚科学
第11版
皮膚科医のバイブル! 頼もしい1冊!
内容紹介
半世紀を経てもなお皮膚科医のバイブルとして信頼を得ている本書の6年ぶりの改訂版です。基本骨格を残しながらも、急速に進展し、変化する皮膚科学の現在を反映して、新たな著者陣を迎え、修正・追加を加えました。「パッと見て理解できる」ことではなく、幅広く記載された皮膚科学の真髄を精読し、丁寧に学びたい読者に捧げます。
序文
「皮膚科学」第11版は第10版以来6年を経てここに刊行されました。本書が1971年故上野賢一先生著の「小皮膚科書」として上梓されて半世紀、編者の1人が上野先生から本書を引き継いでからも20年近くを経ています。その間、世の中が大きく動き、自然科学、医学、皮膚科学も目まぐるしいほどに進歩しています。その動き、進捗に対応して、改版の度に少しずつ新知見を加えてよりよい教本を目指してきた次第です。しかし11版では著書から複数の編者による編集本に変更し、多くの章で新進気鋭の皮膚科臨床医、研究者に分担執筆をお願いしました。このような措置により我が国の皮膚科学の新しい側面、疾患概念の変化やcutting edge部分を含めて、その息吹を本書に取り込めたのではないか、また将来に亘って本書の意味合いを変革しつつ維持できるのではないかと考えております。その意味で11版が曲がり角を通過したように思います。ただ残念ながらここのところのコロナ禍やその他の事情により議論や準備が必ずしも十分とは言えず、多くの積み残しもございます。12版以降さらにこの方向性を先に進めて、本書にふさわしい新しい伝統を志向、構築したいと考えています。
本書は学部学生から、一般臨床医、皮膚科の臨床医、専門医ないし専門医を目指す諸氏等広い読者層に向けたものですが、皮膚科学の基礎とともに進歩の先端部分などを取り込みまして、皮膚科専門医にも十分対応できる教本とも思っています。本書第11版が意欲ある読者諸氏のお役に立つことができれば望外の喜びです。また前述の方針に従って鋭意編集作業をしましたが、内容などにやや凹凸や不備をお感じいただく向きがあるやと危惧しております。その際には是非その旨をご叱正いただければ幸いです。次版以降の改訂に向けての御教示、参考にと考えております。宜しくお願い致します。
階前梧葉已秋聲ですが、未覺池塘春草夢の心で参りたい、泉下の上野名誉教授にもお伝えできればと考えます。
ともあれ、本書が連綿として半世紀を経て、此の度その第11版を世に送り出せますことを慶び、また多々ご援助、ご教示いただいた多くの皮膚科医、研究者の方々に、また多大なご助力を賜った金芳堂、藤森祐介氏に深甚なる感謝の意を表する次第です。
2022年晩春
編者
大塚藤男
藤本学
目次
1章 皮膚の構造と機能(大塚藤男)
1 皮表
2 色調
3 皮膚の構築
4 表皮
- 1.表皮の構造
- 2.表皮の接着
- 3.角化
- 4.表皮の発生
5 毛包脂腺系
- 1.毛包と毛
- 2.毛周期
- 3.毛の発生
- 4.脂腺
- 5.立毛筋
6 エクリン汗器官
- 1.エクリン汗器官の構造
- 2.エクリン汗の生成
7 アポクリン汗器官
- 1.分泌腺
- 2.導管
8 爪
- 1.爪甲
- 2.爪郭
- 3.爪床
- 4.爪母
9 メラノサイトとメラニン色素
- 1.メラノサイト
- 2.メラノソーム
- 3.メラニン合成
10 真皮
- 1.構造
- 2.線維
- 3.基質、細胞外基質
- 4.細胞成分
- 5.脈管系
- 6.筋肉系
- 7.神経系
11 皮下組織
2章 皮膚の病理組織学(梅林芳弘)
1 皮膚生検と標本作製
- 1.生検
- 2.固定
- 3.染色
- 4.免疫組織化学
- 5.電子顕微鏡
2 皮膚病理組織学
- 1.表皮の変化
- 2.真皮の変化
- 3.皮下組織の変化
3章 皮膚免疫学(藤本学)
1 反応様式
- 1.皮膚の自然免疫機構
- 2.皮膚の獲得免疫機構
2 皮膚免疫担当細胞
- 1.角化細胞
- 2.樹状細胞
- 3.T細胞
- 4.B細胞
- 5.自然リンパ球
- 6.NK細胞
- 7.組織球(マクロファージ)
- 8.好中球
- 9.好酸球
- 10.肥満細胞
3 過敏症・アレルギー反応
- 1.Ⅰ型アレルギー
- 2.Ⅱ型アレルギー
- 3.Ⅲ型アレルギー
- 4.Ⅳ型アレルギー
4章 発疹学(大塚藤男)
1 原発疹
- 1.斑
- 2.丘疹
- 3.結節
- 4.水疱および小水疱
- 5.膿疱
- 6.囊腫
- 7.膨疹
2 続発疹
- 1.表皮剝離
- 2.びらん
- 3.潰瘍
- 4.膿瘍
- 5.亀裂
- 6.鱗屑
- 7.痂皮
- 8.胼胝
- 9.瘢痕
- 10.萎縮
3 その他の発疹名
5章 皮膚の診断学(梅林芳弘)
1 医療面接
2 視診および触診
- 1.発疹の種類
- 2.数
- 3.形
- 4.大きさ
- 5.隆起の状態
- 6.表面の状態
- 7.色調
- 8.硬度
- 9.発疹の存在様式・配列
- 10.発生部位
- 11.自覚症状
- 12.皮診の経過
3 皮膚についての検査
- 1.理学的検査
- 2.臨床光学検査・画像検査
- 3.皮膚機能検査法
- 4.アレルギー・免疫学的検査
- 5.光線過敏性試験
- 6.感染症の検査
- 7.病理組織学的検査
- 8.遺伝子検査(DNA検査)
6章 皮膚疾患の治療(梅林芳弘)
1 薬物療法
- 1.全身療法
- 2.外用療法
- A.主剤
- B.基剤
- C.外用用法
2 手術療法
- 1)切除、縫縮
- 2)植皮
- 3)皮弁
- 4)皮膚削り術
- 5)皮膚伸展法
3 その他
- 1.光線療法
- 2.レーザー療法
- 3.放射線療法
- 4.凍結療法
- 5.温熱療法
- 6.血漿交換
- 7.ケミカルピーリング
- 8.光線力学的療法
- 9.局注療法
- 10.局所免疫療法
- 11.人工被覆材
- 12.電気療法
- 13.イオントフォレーシス
- 14.高圧酸素療法
- 15.陰圧閉鎖療法
- 16.美容皮膚科
7章 湿疹・皮膚炎(川内康弘)
1 湿疹・皮膚炎の概論
2 原因が明らかでない湿疹・皮膚炎(尋常性湿疹)
3 原因が比較的明らか、ないしは定型的臨床像を呈する湿疹・皮膚炎群
- 1.接触皮膚炎
- 2.アトピー性皮膚炎、ベニエ痒疹
- 3.脂漏性皮膚炎、脂漏性湿疹
- 4.乳児脂漏性湿疹
- 5.貨幣状湿疹
- 6.自家感作性皮膚炎
- 7.うっ滞性湿疹
- 8.皮脂欠乏性湿疹
- 9.しいたけ皮膚炎
コラム 自己炎症性疾患について(藤本学)
8章 じんま疹・痒疹・皮膚瘙痒症(川内康弘)
1 じんま疹
- 1.急性じんま疹、慢性じんま疹
- 2.刺激誘発型のじんま疹
- 3.血管浮腫、血管神経性浮腫、クインケ浮腫
- 4.じんま疹関連疾患
2 痒疹
- 1.急性痒疹、ストロフルス
- 2.亜急性痒疹
- 3.慢性痒疹
- 4.その他の痒疹
3 皮膚瘙痒症
- 1.汎発性皮膚瘙痒症
- 2.限局性皮膚瘙痒症
- 3.老人性皮膚瘙痒症
9章 紅斑症・紅皮症(川内康弘)
1 いわゆる紅斑症
- 1.多形滲出性紅斑(EEM)
- 2.結節性紅斑(EN)
- 3.環状紅斑
- 4.その他の紅斑症
2 いわゆる紅斑症を主体とする症候群・全身性疾患
- 1.スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)
- 2.ベーチェット病
- 3.スイート病
- 4.成人スチル病
- 5.ライター病
3 紅皮症
- 1.湿疹続発型
2.各種疾患続発型
- 3.中毒型
- 4.腫瘍性紅皮症
- 5.丘疹-紅皮症症候群
10章 血管炎とその類症(藤本学)
1 小血管の血管炎
- 1.IgA血管炎、アナフィラクトイド紫斑
- 2.皮膚白血球破砕性血管炎
- 3.顕微鏡的多発血管炎
- 4.クリオグロブリン血症性血管炎
- 5.持久性隆起性紅斑
- 6.じんま疹様血管炎
2 小~中血管の血管炎
- 1.多発性血管炎性肉芽腫症、ウェーゲナー肉芽腫症
- 2.好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、アレルギー性肉芽腫性血管炎
3 中血管の血管炎
- 1.結節性多発動脈炎(PN)
- 2.皮膚動脈炎、皮膚結節性多発動脈炎
- 3.川崎病、急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群(MCLS)
4 大血管の血管炎
- 巨細胞性動脈炎、側頭動脈炎
5 血管炎の類症
- 1.バージャー病、閉塞性血管炎(TAO)
- 2.悪性萎縮性丘疹症
- 3.リベド様血管症、リベド血管炎
- 4.モンドール病
- 5.急性苔癬状痘瘡状粃糠疹(PLEVA)
- 6.顔面肉芽腫
- 7.敗血症性血管炎
11章 紫斑病・末梢循環障害(藤本学)
1 紫斑病
- 1.血小板性紫斑
- 2.凝固異常による紫斑
- 3.蛋白代謝異常による紫斑
- 4.毛細管支持組織脆弱化による紫斑
- 5.血管内圧上昇による紫斑
- 6.壊死性血管炎による紫斑
- 7.特発性色素性紫斑
2 末梢循環障害
- 1.網状皮斑
- 2.肢端紫藍症
- 3.女子下腿うっ血性紅斑
- 4.皮膚紅痛症
- 5.閉塞性動脈硬化症(ASO)
- 6.コレステロール結晶塞栓症
- 7.レイノー症候群、レイノー現象
- 8.レイノー病
- 9.静脈瘤、静脈瘤性症候群
- 10.リンパ管の障害
12章 物理的および化学的皮膚障害(大塚藤男)
1 加圧や外力による皮膚障害
- 1.褥瘡
- 2.自己損傷症、多発性神経症性壊疽
2 温度・化学物質・電撃による皮膚障害
- 1.熱傷
- 2.化学熱傷(薬傷)
- 3.凍瘡
- 4.凍傷
- 5.電撃傷
3 光線性皮膚症
- 1.日光皮膚炎
- 2.光線過敏性皮膚症
- 4 放射線障害
13章 薬疹・薬物皮膚障害(中毒疹を含む)(川内康弘)
1 発症機序
- 1.アレルギー性
- 2.薬理学的ないし中毒性
- 3.ウイルス感染症、特定疾患と関連する薬疹
2 分類と症状
- 1.紅斑丘疹型
- 2.紅皮症型(剝脱性皮膚炎型)
- 3.多形紅斑型
- 4.皮膚粘膜眼症候群型
- 5.中毒性表皮壊死症型
- 6.固定薬疹
- 7.扁平苔癬型
- 8.じんま疹型
- 9.紫斑型
- 10.痤瘡型
- 11.膿疱型
- 12.光線過敏症型
- 13.薬剤性過敏症症候群
- 14.薬剤性ループス
- 15.乾癬様皮疹
- 16.潰瘍
- 17.手足症候群
- 18.免疫関連有害事象
- 19.その他の型
- 20.食餌性中毒疹
3 薬疹の動向
4 診断のプロセスと検査
- 1.薬疹の疑疹
- 2.薬歴・既往歴の聴取と把握
- 3.重症度と他臓器障害
- 4.薬剤中止後の経過
- 5.原因薬剤をしぼる
- 6.原因薬剤の確定のための検査
5 治療と対応
- 1.原因薬を使用しない
- 2.光線過敏型では遮光
- 3.一般の治療
- 4.重症型薬疹の治療
6 移植片対宿主病
14章 水疱症・膿疱症(藤本学)
1 自己免疫性水疱症
- 1.天疱瘡群(表皮細胞間接着障害)
- 2.類天疱瘡群(表皮細胞基質間接着障害)
2 (先天性)表皮水疱症
- 1.単純型表皮水疱症(EBS)
- 2.接合部型表皮水疱症(JEB)
- 3.栄養障害型表皮水疱症
- 4.先天性表皮水疱症の治療
3 膿疱症
- 1.限局性膿疱症
- 2.全身性膿疱症
- 3.壊疽性膿皮症
15章 角化症(大塚藤男)
1 魚鱗癬と魚鱗癬症候群
- 1.尋常性魚鱗癬
- 2.伴性遺伝性魚鱗癬
- 3.ケラチン症性魚鱗癬
- 4.非水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症、先天性魚鱗癬様紅皮症
- 5.魚鱗癬症候群
2 掌蹠角化症
- 1.掌蹠を主体とする角化症のみ
- 2.掌蹠角化症のほかに随伴症状を伴う
3 その他の遺伝性角化症
- 1.ダリエー病
- 2.疣贅状肢端角化症
- 3.transient acantholytic dermatosis(TAD)
- 4.家族性良性慢性天疱瘡、ヘイリー・ヘイリー病
- 5.汗孔角化症
- 6.固定性扁豆状角化症
- 7.紅斑角皮症
4 毛包性角化症
- 1.毛孔性苔癬、毛孔性角化症
- 2.顔面毛包性紅斑黒皮症
- 3.棘状苔癬
- 4.鱗状毛包性角化症
- 5.毛孔性扁平苔癬
- 6.Noonan症候群
- 7.cardio-facio-cutaneous症候群
5 その他の角化症
- 1.胼胝腫(タコ)
- 2.鶏眼(ウオノメ)
- 3.更年期角化腫
- 4.連圏状粃糠疹
- 5.融合性細網状乳頭腫症
- 6.顔面単純性粃糠疹
- 7.Circumscribed palmar hypokeratosis
6 黒色表皮腫と類縁疾患
- 1.黒色表皮腫
- 2.悪性腫瘍と関連する後天性角化症
16章 炎症性角化症(川内康弘)
1 乾癬
2 膿疱性乾癬
3 類乾癬
- 1.滴状類乾癬
- 2.斑状(局面性)類乾癬
- 3.苔癬状類乾癬
4 扁平苔癬、扁平紅色苔癬、紅色苔癬
5 光沢苔癬
6 尖圭紅色苔癬
7 線状苔癬
8 毛孔性紅色粃糠疹(PRP)
9 進行性指掌角皮症(KTPP)
10 ジベルばら色粃糠疹
17章 膠原病(藤本学)
1 強皮症
- 1.全身性強皮症(SSc)
- 2.限局性強皮症
- 3.特殊な強皮症
2 皮膚筋炎
- 1.皮膚筋炎
- 2.若年性皮膚筋炎、小児皮膚筋炎
- 3.抗ARS抗体症候群
3 エリテマトーデス(紅斑性狼瘡)(LE)
- 1.全身性エリテマトーデス(SLE)
- 2.亜急性皮膚型エリテマトーデス(SCLE)
- 3.慢性円板状エリテマトーデス(DLE)
- 4.深在性エリテマトーデス
- 5.新生児エリテマトーデス(NLE)
- 6.水疱性エリテマトーデス
- 7.結節性皮膚ループスムチン症
4 その他の膠原病
- 1.重複症候群
- 2.混合性結合組織病(MCTD)、Sharp症候群
- 3.シェーグレン症候群(SS)
- 4.再発性多発性軟骨炎
- 5.播種性好酸球性膠原病
- 6.好酸球増多症候群
- 7.好酸球性蜂巣炎、Wells症候群
- 8.抗リン脂質抗体症候群(APS)
- 9.関節リウマチの皮膚症状
- 10.リウマチ熱の皮膚症状
18章 代謝異常症(大塚藤男)
1 蛋白・アミノ酸代謝異常症
- 1.アミロイドーシス(類澱粉症)
- 2.クリオグロブリン血症
- 3.クリオフィブリノーゲン血症
- 4.M蛋白血症(単クローン血症)
- 5.フェニルケトン尿症、フェニルアラニン血症
- 6.ハートナップ病
- 7.皮膚粘膜ヒアリン沈着症
2 ムコ多糖・糖代謝異常症
- 1.ムチン沈着症
- 2.ムコ多糖症
- 3.糖尿病における皮膚変化
3 脂質代謝異常症
- 1.黄色腫症
- 2.続発性(または全身性)黄色腫症
- 3.黄色腫症・続発性黄色腫症の黄色腫の組織所見
- 4.局所脂質代謝異常症
- 5.糖脂質代謝異常症
4 無機物質代謝異常
- 1.皮膚石灰沈着症
- 2.ヘモクロマトーシス(血色症)
- 3.亜鉛欠乏症候群
5 尿酸代謝異常症
- 痛風
6 ポルフィリン代謝異常症(ポルフィリン症)
- 1.先天性ポルフィリン症(PC)
- 2.骨髄性プロトポルフィリン症(EPP)
- 3.晩発性皮膚ポルフィリン症(PCT)
- 4.急性間歇性ポルフィリン症(AIP)
7 ビタミン欠乏症
19章 皮膚形成異常・萎縮症(大塚藤男)
1 皮膚萎縮症
- 1.斑状皮膚萎縮症
- 2.パッシーニ・ピエリーニ型進行性特発性皮膚萎縮症
- 3.線状皮膚萎縮症、伸展性皮膚線条
- 4.老人性皮膚萎縮症
- 5.顔面片側萎縮症、Parry-Romberg症候群
- 6.虫蝕状皮膚萎縮症
- 7.piezogenic pedal papules
- 8.硬化性萎縮性苔癬(LSA)
- 9.多形皮膚萎縮症
2 遺伝性結合織疾患
- 1.マルファン症候群
- 2.皮膚弛緩症
- 3.弾力線維性仮性黄色腫(PXE)
- 4.エーラス・ダンロス症候群
3 早老症候群
- 1.ウェルナー症候群
- 2.progeria(Hutchinson-Gilford症候群)
- 3.acrogeria(Gottron症候群)
- 4.Rothmund-Thomson症候群
4 形成異常症
- 1.先天性外胚葉形成不全症
- 2.Goltz 症候群、Goltz-Gorlin症候群
- 3.先天性皮膚欠損症
- 4.肥厚性骨関節症
- 5.脳回転状皮膚
5 穿孔性皮膚症
- 1.キルレ病
- 2.穿孔性毛包炎
- 3.反応性穿孔性膠原症
- 4.蛇行性穿孔性弾力線維症
- 5.耳輪・対耳輪慢性結節性軟骨皮膚炎
6 脂肪萎縮症
- 1.全身性脂肪萎縮症
- 2.部分的脂肪萎縮症
- 3.小児腹壁遠心性脂肪萎縮症
- 4.インスリン脂肪萎縮症
20章 肉芽腫症・皮下脂肪織の疾患(梅林芳弘)
1 肉芽腫症
- 1.サルコイドーシス(類肉腫症)
- 2.環状肉芽腫
- 3.環状弾性線維融解性巨細胞肉芽腫
- 4.顔面播種状粟粒性狼瘡(LMDF)
- 5.異物肉芽腫
- 6.肉芽腫性口唇炎
- 7.乳児臀部肉芽腫
- 8.ブラウ症候群
2 皮下脂肪織の疾患
- 1.外傷性脂肪織炎
- 2.新生児皮下脂肪壊死症
- 3.ステロイド後脂肪織炎
- 4.膵性脂肪織炎
- 5.ウェーバー・クリスチャン病
- 6.皮下脂肪肉芽腫症
- 7.細胞貪食性組織球性脂肪織炎
- 8.結節性筋膜炎
21章 色素異常症(大塚藤男)
1 色素増強症
- 1.びまん性の色素増強
- 2.雀卵斑(そばかす)
- 3.肝斑(しみ)
- 4.老人性色素斑
- 5.扁平苔癬様角化症(LPLK)
- 6.光線性花弁状色素斑
- 7.摩擦黒皮症
- 8.色素異常性固定紅斑
- 9.特発性多発性斑状色素沈着症
- 10.遺伝性対側性色素異常症
- 11.網状肢端色素沈着症
2 色素脱失症
- 1.尋常性白斑、しろなまず
- 2.サットン(後天性遠心性)白斑
- 3.老人性白斑
- 4.海水浴後白斑
- 5.フォークト・小柳・原田病
- 6.先天性白皮症、眼皮膚型白皮症(OCA)
- 7.まだら症
3 異物沈着症
- 1.柑皮症
- 2.金属の沈着
- 3.刺青(文身、いれずみ)
22章 母斑(大塚藤男)
1 上皮細胞系母斑
- 1.表皮母斑、硬母斑、疣状母斑
- 2.面皰母斑
- 3.毛包母斑
- 4.脂腺母斑、類器官母斑
- 5.エクリン母斑
- 6.アポクリン母斑
- 7.副乳
2 神経櫛起源細胞系母斑
- 1.扁平母斑
- 2.色素性母斑、母斑細胞母斑、色素細胞母斑
- 3.スピッツ母斑、若年性黒色腫
- 4.異型母斑
- 5.青色母斑
- 6.太田母斑、眼上顎褐青色母斑
- 7.後天性真皮メラノサイトーシス
- 8.蒙古斑
- 9.白斑性母斑
3 間葉細胞系母斑
- 1.結合組織母斑
- 2.表在性皮膚脂肪腫性母斑
- 3.貧血母斑
- 4.軟骨母斑
- 5.立毛筋母斑、平滑筋母斑
23章 母斑症(大塚藤男)
1 神経線維腫症と結節性硬化症
- 1.神経線維腫症1型(NF1)
- 2.結節性硬化症
2 血管腫を伴う母斑症
- 1.ヒッペル・リンドウ症候群
- 2.スタージ・ウェーバー症候群
- 3.クリッペル・ウェーバー症候群
- 4.先天性血管拡張性大理石様皮斑
- 5.色素性血管母斑症
- 6.オスラー病、遺伝性出血性毛細血管拡張症
- 7.青色ゴム乳首様母斑症候群
- 8.Maffucci症候群
3 悪性病変を伴う母斑症
- 1.神経皮膚黒色症
- 2.ポイツ・イェーガース症候群
- 3.家族性悪性黒色腫
- 4.基底細胞母斑症候群
- 5.Cowden病
4 その他の母斑症
- 1.色素失調症
- 2.Leopard症候群、汎発性黒子症候群
- 3.表皮母斑症候群
- 4.Cole-Engman症候群
- 5.Kabuki make-up syndrome
- 6.Tricho-rhino-phalangeal syndrome
24章 皮膚腫瘍
Ⅰ.上皮系腫瘍(大塚藤男)
- 1 良性表皮系腫瘍
- 2 良性皮膚付属器腫瘍
- (A)良性毛包系腫瘍
- (B)良性脂腺系腫瘍
- (C)良性エクリン汗腺系腫瘍
- (D)良性アポクリン汗腺系腫瘍
- 3 悪性上皮系腫瘍(中村泰大)
- 4 癌の皮膚転移
Ⅱ.間葉系腫瘍(大塚藤男)
- 1 線維組織系腫瘍
- 2 脂肪組織系腫瘍
- 3 筋組織系腫瘍
- 4 骨・軟骨系腫瘍
- 5 脈管系腫瘍(梅林芳弘)
- (A)血管系反応性増殖
- (B)血管系形成異常・良性腫瘍
- (C)リンパ管腫
- (D)脈管系悪性腫瘍
- 6 組織球系腫瘍(菅谷誠)
- 7 造血系腫瘍(悪性リンパ腫除く)
- (A)良性造血系腫瘍
- (B)悪性造血系腫瘍(悪性リンパ腫除く)
- 8 造血系腫瘍(悪性リンパ腫)
- (A)皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)
- (B)ナチュラルキラー細胞リンパ腫
- (C)皮膚B細胞リンパ腫(CBCL)
- (D)血液前駆細胞腫瘍
- (E)ホジキンリンパ腫(HL)
Ⅲ.メラノサイト系腫瘍(中村泰大)
- 1.悪性黒色腫(MM)
- 2.悪性黒子(LM)
- 3.悪性青色母斑
- 4.malignant melanoma of soft parts clear cell sarcoma
Ⅳ.神経系腫瘍
- 1 良性神経系腫瘍
- 2 悪性神経系腫瘍
25章 皮膚付属器疾患(大塚藤男)
Ⅰ.毛包脂腺系疾患
- 1.尋常性痤瘡、にきび
- 2.ニキビダニ痤瘡
- 3.その他の痤瘡様発疹
- 4.酒皶
- 5.酒皶様皮膚炎、口囲皮膚炎
- 6.脂漏
- 7.乾皮症、皮脂欠乏
Ⅱ.毛髪の疾患
- 1 脱毛症
- 2 多毛症
- 3 毛髪の形態異常
- 4 白毛
- 5 その他の毛髪異常
Ⅲ.汗腺の疾患
- 1.汗疹
- 2.異汗症
- 3.臭汗症
- 4.色汗症
- 5.血汗症
- 6.尿汗症
- 7.Fish odour syndrome
- 8.多汗症
- 9.無汗症
- 10.鼻部紅色顆粒症
- 11.フォックス・フォアダイス病
Ⅳ.爪甲疾患
- 1 爪甲の色調の変化
- 2 爪の形・質の変化
- 3 爪形成異常
- 4 その他の爪の異常
26章 ウイルス性疾患(大塚藤男)
1 ヒトヘルペスウイルス感染症
- 1.単純疱疹
- 2.水痘と帯状疱疹
- 3.伝染性単核球症
- 4.突発性発疹、三日熱発疹
2 伝染性紅斑、リンゴ病
3 伝染性軟属腫、みずいぼ
4 痘瘡と類症
- 1)痘瘡(天然痘)
- 2)種痘疹
5 ヒト乳頭腫ウイルス感染症
- 1)尋常性疣贅
- 2)青年性扁平疣贅
- 3)尖圭コンジローマ
- 4)ボーエン様丘疹症
- 5)疣贅状表皮発育異常症
6 ジアノッティ病、ジアノッティ・クロスティ症候群
7 麻疹
8 風疹
9 手足口病
10 後天性免疫不全症候群(AIDS)
27章 皮膚の細菌感染症(山﨑修)
Ⅰ.概説
- 1.細菌感染症の病態
- 2.細菌の検査法
- 3.細菌の分類
- 4.皮膚の常在菌
- 5.主な病原菌
- 6.主な抗菌薬
Ⅱ.急性細菌感染症
- 1 毛包性膿皮症
- 2 汗腺性膿皮症
- 3 爪囲膿皮症
- 4 非付属器性膿皮症
Ⅲ.慢性膿皮症
Ⅳ.全身感染症
- 1 毒素関連性疾患
- 2 その他の全身感染症
Ⅴ.その他の感染症
- 1 グラム陽性桿菌感染症
- 2 グラム陰性桿菌感染症
- 3 その他の特殊なもの
28章 皮膚抗酸菌感染症(大塚藤男)
1 皮膚結核
- 1.皮膚初感染病巣
- 2.真正皮膚結核
- 3.結核疹
- 4.組織所見
- 5.診断
- 6.治療
2 非結核性抗酸菌感染症
- 1.Mycobacterium marinum感染症
- 2.その他の非結核性抗酸菌性感染症
3 ハンセン病
- 1.病型分類
- 2.皮膚症状
- 3.その他の症状
- 4.組織所見
- 5.病型と経過
- 6.らい反応
- 7.診断
- 8.治療
29章 真菌症(常深祐一郎)
Ⅰ.概説
- 1 分類
- 2 形態
- 3 検査法
- 4 治療
Ⅱ.皮膚糸状菌症(白癬)
- 1 浅在性白癬
- 2 炎症性白癬
- 3 深在性白癬
- 4 特殊な菌による白癬
- 5 その他の皮膚糸状菌症
- 6 関連病型
Ⅲ.カンジダ症
- 1 皮膚カンジダ症
- 2 粘膜カンジダ症
- 3 特殊な病型
Ⅳ.マラセチア感染症
- 1 癜風
- 2 マラセチア毛包炎
Ⅴ.その他の真菌症
- 1 スポロトリコーシス
- 2 黒色真菌感染症
- 3 無色菌糸症
- 4 菌種
- 5 皮膚クリプトコッカス症
- 6 皮膚アスペルギルス症
- 7 皮膚ムコール症
- 8 皮膚アルテルナリア症
- 9 皮膚プロトテカ症
- 10 トリコスポロン症
- 11 砂毛
- 12 輸入真菌症(地域流行型真菌症)
30章 スピロヘータ・原虫・動物性皮膚疾患(大塚藤男)
1 ダニによる皮膚疾患
- 1.疥癬、ひぜん
- 2.マダニ刺症
- 3.イエダニ症
- 4.ツメダニ症・コナダニ症・ホコリダニ症・ヒョウヒダニ症
- 5.スズメサシダニ症
2 ダニが媒介する感染症
- 1.ツツガムシ病
- 2.日本紅斑熱
- 3.ライム病
3 昆虫による皮膚疾患
- 1.シラミ症
- 2.トコジラミ症
- 3.ノミ刺症
- 4.蚊刺症
- 5.ブユ(ブヨ・ブト)刺症
- 6.蠅蛆病、ハエ症
- 7.線状皮膚炎
- 8.水疱性皮膚炎
- 9.毒蛾皮膚炎
- 10.ハチ刺症
- 11.アリ刺症
4 クモ刺咬症、ムカデ咬症、サソリ刺症
- 1.クモ刺咬症
- 2.ムカデ咬症
- 3.サソリ刺症
5 クリーピング・ディジーズ
- 1.皮膚顎口中症
- 2.マンソン裂頭条虫症、マンソン孤中症
- 3.旋尾線虫症
- 4.糞線虫症
6 海・水生動物による皮膚症
- 1.クラゲ刺症
- 2.サンゴ皮膚炎
- 3.ウニ棘刺症
- 4.海水浴皮膚炎、プランクトン皮膚炎
- 5.セルカリア皮膚炎、水田皮膚炎
- 6.日本住血吸虫症
- 7.毒ヘビ咬傷
- 8.その他の有害動物による皮膚症
31章 性病・性感染症(大塚藤男)
1 梅毒
- 1.歴史・疫学
- 2.病原体と感染経路
- 3.症状
- 4.組織所見
- 5.TPの検出と梅毒血清反応検査
- 6.治療(駆梅療法)
2 軟性下疳
3 鼠径リンパ肉芽腫症