ちけ文＆ちけ単　治験に役立つ医学英文事例集
－CRC & CRAとして国際共同治験に対応する－　第2版

内容紹介

わが国における治験は多くが国際共同試験となり、関係者には医学英語のスキルが求められています。その一方、グローバル治験に関わるCRC、CRA のアンケート結果では、常に英語によるEDC（Electronic Data Capture）入力や有害事象報告に困難を感じるなど、医学英語に関する問題が常に上位に上がっています。

本書は、実際の英語事例をもとに、海外有数の医学雑誌などでも頻出する医学英語表現を紹介しました。医学英語の書き手であるCRC、CRAおよび研究者にとって医学分野でよく用いられる例文や英語表現を中心に記載し、英語でAE/SAEの発現経緯を効率よく書くためのノウハウやモニタリング報告書を書くための参考事例を多く取り入れた実践的な医学英語事例集です。臨床英文作成時のポイント・コツを紹介し、医学英語に自信のない方にも自然と医学英語が書けるテクニックをふんだんに盛り込みました。

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序文

近年、わが国における治験は多くが国際共同試験となり、関係者には医学英語のスキルが求められています。一方、グローバル治験に関わるCRC、CRAのアンケート結果では、常に、英語によるEDC入力や有害事象報告に困難を感じるなど、医学英語に関する問題が常に上位に上がっています。このような環境下、大学病院臨床試験アライアンスでは加盟校8大学、9大学病院のCRCを対象に、SAE報告書を英語で記載するためのメディカルライティングスキルの向上を目的とした「CRC実務英語講座」を開催し、医学英語の添削・feedback講義を実施してきました。

本書は、まさにCRCの皆さんが実際の医学英語を書くときに難渋した事例を網羅した臨床英語事例集です。

本書の改訂版を出版するにあたり、購読者の皆様からのご意見を頂戴し、一部改訂を加えるとともに、読者のニーズに応えるため、以下の点を重要視しました。

まさに本著書の特徴は、

①これだけ読めば、知らないうちに医学英語が書ける解説入り英文事例集であり、

②CRC・CRAが記載した英文事例を提示、間違ったポイントを解説・添削した医学英語のライティングテクニックを自然に身に着けられるよう工夫された英作文の解説書、

③グローバル試験に参加する多くの関係者必携の英文事例集、

④臨床試験・治験に必要な臨床英文の参考書であり、特に「主訴表現」の実例や「全身状態」に関する英語表現、SAE報告書作成時の参考事例を多数収録した事例集です。

本書を参考にしていただき、日本の国際共同試験が益々発展することを強く希望しています。

本書の出版に当たり、多大なご尽力をいただいた、株式会社金芳堂編集部の一堂芳恵氏、株式会社サン・フレアの中川正和氏、高瀬元氏、松坂誠氏に心よりお礼を申し上げます。

2023年12月
前千葉大学医学部附属病院特任教授
藤居靖久

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目次

第1章　基本的な事項の説明
1．日本語と英語の違い
2．英文の構造
3．時制
4．態
5．自動詞と他動詞
6．医学英語記載時に留意すること
7．英文e-mailの書き方

第2章　場面毎の英文作成
1．E-mail
2．同意取得
3．治験の開始
4．AE／SAE／ADR
5．処置・転帰
6．入退院／転院
7．治験の中止／終了
8．医師の評価／コメント
9．臨床検査／生理機能検査
10．逸脱
11．検体／キット
12．治験薬投与
13．経過観察

第3章　項目別の用語解説
1．よく使う動詞31
2．治験分野の用語・表現
3．重要な語法

第4章　長文課題の演習
課題1　化学療法で入院した事例
課題2　SAEによる入院に至った事例
課題3　発病と転帰の事例

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執筆者一覧

■著
藤居靖久　前千葉大学医学部附属病院臨床試験部特任教授
株式会社サン・フレア

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トピックス

■記事ご紹介
本書の共著者でもある株式会社サン・フレアさんがブログ記事にて本書の魅力をご紹介してくださいました。下記URLよりご確認くださいませ。

CRC&CRA業務に役立つ医学英文事例集、第2版の魅力をご紹介 – ブログ – SunFlare Style
https://blog.sunflare.com/blog/001463.html

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