Lung Sounds Analyzer

Lung Sounds Analyzer(LSA)とはケンツメディコ株式会社が開発・発売している、研究用肺音解析システム(肺音計)です。本書の著者の一人、長坂行雄先生が開発に協力をしています。

当サイトでは、著者がLSA(LSA8やLSA-2012/SYS)を使って肺音を録画・録音し、LSA-2012/SYSの再生機能を利用して得た動画を提供しています。

  1. LSA-2012/SYSの構成
  2. 動画画面の見方
  3. 関連リンク

LSA-2012/SYSの構成

構成

図1 LSA2012/SYS
番号製品構成
1システムソフト(LSA-2012/SYS)インストール済みパーソナル・コンピューター
2バイオ・サウンド・アンプ(BSA)、耳管式イヤホン:バイオ・サウンド・センサーやフローセンサーから肺音や呼吸相の音声を採取し、アンプを通して音声を増幅することで録音したり、イヤホンで聞くためのシステムです。同時3ch(バイオ・サウンド・センサー2ch、フローセンサー1ch)の音声を入力できます。
3バイオ・サウンド・センサー×2:聴診器のように聴きたい場所にあてることで音を採取できます。
4フローセンサー:呼吸相の音声を取り込むことができます。フローセンサーを利用して換気曲線の作図をしています。

動画画面の見方

聴診部位

胸部のどこに聴診器をあてたかによって得られる肺音は異なります。LSAでは聴診部位を記録することができますので、肺音動画の各ページには、どこに聴診器(バイオ・サウンド・センサー)をあてたのか画像(図2)で表示しています。

図2 聴診部位

上半身の画像上にある①から⑮までの数字のうち、赤くなっている数字が聴診部位です。上図の場合、バイオ・サウンド・センサーを使って同時に2ch収録をしていますので、ch.1とch.2がそれぞれどこを聴取しているのか、画像の下部に示されています。

動画画面

音声が2chのとき

バイオ・サウンド・センサー2chを利用して音声を採取しているときは図1のPCにあるような画面を動画として示しています(図3)。

図3 再生画面
番号
1ch.1のサウンド・スペクトログラム:上部中央にChan-1と表記されています。
2ch.2のサウンド・スペクトログラム:上部中央にChan-2と表記されています。
3換気曲線:黄色の線が換気曲線になります。
4周波数別パワースペクトラム:LSAで肺音表示中に1(Chan-1)や2(Chan-2)の区画にマウスをあわせると、マウスをあわせた時点でのスペクトラムの分析ができます。上図では橙色の丸にマウスをあわせており、区画4の表示は、その時点における、各周波数とそのパワーを示しています。
5レンジセレクター: ここでch.1、ch.2の周波数表示の上限や、換気曲線の表示設定を変更できます。当サイトでは動画の解析時の設定を示しています。

音声が1chのとき

バイオ・サウンド・センサーを1chだけ利用して音声を採取しているときは図4のような画面を動画として示しています。音声を採取していないch情報を画像編集して削除しています。聴診部位については聴診部位画像を確認してください。

図4
番号
1サウンド・スペクトログラムの周波数(Hz)。波形がわかるように最大値を625、1300(一部は1250)、2600(一部は2500)Hzの中から選択し、調節して表示しています。