総論 図9

固定気道狭窄によるモノフォニック・ウィーズ

吸気(下段の黄色の換気曲線の上向き)、呼気(換気曲線の下向き)ともに、ウィーズが明るい何本かのバンドで示されています。呼気のウィーズの基音は170Hzほどでほぼ一定です。2倍音だけでなく、3倍、4倍の周波数のウィーズも記録されています。かなり強い音ですが、やはり基音はひとつなので、モノフォニック・ウィーズになります。吸気は呼気ほどはっきりしませんが、400Hz程度にやや明るい周波数バンドがあり、倍音も淡く記録されています。

聴診部位

ch.1 右前胸部(聴診部位③)


ch.2 左前胸部(聴診部位④)